韓国・慶州市訪問の後は、1974年に友好都市締結をした西安市を訪問、孫清云書記を始め、旅遊局長と会談を行うほか、西安世界園芸博での奈良ウィークに稲山副知事と共に出席、挨拶をさせて頂きました。訪中の目的は友好都市との交流はもちろんの事、急成長する中国の観光市場を取り込むための観光プロモーションが重要な任務です。今回のプロモーションは、以前よりつながりのある西安市(人口約860万人)に加え、内陸の中心的な都市である成都市(四川省の省都・人口約1400万人)で実施しました。どちらも世界遺産を持つ観光都市である一方、非常に人口の多い都市であり、奈良へのインバウンド市場としても大きな可能性を秘めています。
奈良からはホテル・旅館の経営者や銀行・交通事業者等、実際に中国マーケットを狙う方々も同行し、現地のエージェントへの積極的な売り込みを行いました。奈良市としては初の試みでしたが、両市とも約30社のエージェントが参加し、さらにCCTV(中国のNHK)を始め多数のメディアに報じて頂く事ができました。
個人的に関心を持ったのは、現地の中学校の修学旅行ニーズです。既に旅行先を海外にシフトしている学校もあるようで、実際にイギリスや日本(鹿児島)などに修学旅行生を送客しているエージェントもおり、少子化で悩む日本の観光都市としては大変有望な市場であると感じました。当然、具体的なツアー催行にあたっては民間事業者が取り組む範疇となりますが、行政としては学校間交流などの部分でお手伝いできればと考えています。いずれにしても、今後の奈良観光の大きな方向性を感じた訪問であったのは間違いありません。
今月7日(金)に今年で締結41年目を迎える姉妹都市、韓国・慶州市を訪問しました。就任後、何度となく慶州市からの使節団や副市長等の幹部が奈良市を訪問して頂いていることもあり、また、世界観光機関(UNWTO)の総会が開催されるのに合わせて、今後の外客誘致に関する情報収集・意見交換を目的としました。この中で、昨年市長に就任された雀良植市長を市役所に訪問、今後の連携強化に向けた意見交換を行う事ができました。またUNWTO総会には、世界154ヶ国・7地域が参加しており、今年のテーマである「2030年に向けての観光」、「国連ミレニアム開発目標の達成に向けた観光の役割と貢献」、「文化・スポーツ・グリーンと観光」について話し合われました。私たちは事務局長のタレブ・リファイ氏と会談を行い、主にシルクロード・プロジェクトについて意見交換を行いました。シルクロード・プロジェクトはシルクロード沿道の観光都市をネットワークし、歴史や自然遺産に関心を持つツーリストを相互に送客・紹介しようとするもので、UNWTOが取り組む新しい事業です。奈良市も世界遺産都市として知られてはいるものの、実際に奈良を訪れる外国人観光客数は、昨年でも1800万人中、約60万人とまだまだ少ないのが現状です。9月末に東京ビッグサイトで行われた「旅博2011」にも今年初出展しましたが、各地の観光都市や事業者の営業力にただ圧倒されるばかりでした。今後は世界の観光市場を視野に入れながら、綿密な営業戦略を練り、国際的なトラベルマーケットでの積極的なプロモーションにも取り組んでいきたいと考えています。
昨日・一昨日と多賀城市の菊地健次郎市長が奈良市役所にお越し下さいました。3月11日の発災以来、救援物資の搬送や避難所運営支援、下水道の復旧事業等に、計188名の職員を派遣したことに対するお礼の言葉を頂戴しました。現地では着実に復興が進んでおり、9月上旬に今後10年間の復興計画を策定されるとのこと。その一方で、がれきの処理に苦労されている事や、被災者の今後の支援等、まだまだ難しい問題があるとも話されました。また新内閣に対しては、「市の財政が底をつきつつあるので、3次補正を早急にやってもらわなければ」、と取材に応えておられました。奈良市では、今後も要請があればあらゆる支援を行うこと、また市民間の交流や物産展等の購買を通した支援を積極的に行いたい、とお伝えしました。