現在奈良市が取り組んでいる2大テーマと言えば火葬場とクリーンセンターの移転建設問題です。どちらも現施設が大幅に老朽化してお り早期建替えが必要な状況ですが、移転候補地の選定や合意を得るために歴代市長もこれまで多くの時間を費やしてきました。特にクリーンセンターについては2005年に成立 した公害調停に基づき建設計画策定委員会を立ち上げ、これまで50回にも及ぶ議論を積み重ねてきました。これまで委員会で示されていた東部地区の2か所の候補地案に対 して地元からは、パッカ一車や市民の持ち込み車両などによる渋滞問題が過疎化に拍車をかける事を懸念する声が強く、現時点では合意には至っていません。これに対し奈良市では地元要望でもある国道の大幅改良(3km区間のうち2km)を二度に渡 り提案 しま したが「全面4車線化とは程遠い」として平行線に終わっています。
そのような状況で開催された先日の委員会では、 まず2か所の候補地をーか所に絞り込むと と もに、市から新たな渋滞緩和策を提案 させて頂きました。これは当初計画では収集基地や焼却施設・リサイクルセンタ一等、全ての機能を新たな候補地に集約する案で したが、これをサテライトセンタ一(中継地点)に機能を分担させることで、通行車両数を1, 346台から最大79台にまで低減できるものです。またこれにより、個々のパッカ一車が直接遠くまで運搬する必要がなくなるため、収集運搬コストも押さえる事が可能です。さらに本年4月からは収集業務の民間委託を開始しますので、現在のコストと比べれば削減効果はさらに大きくなります。また各家庭でのごみ減量も加われば建設コストも押さえる事が可能です。ごみ行政は市民にとって一日も欠かす事の出来ない問題だけに、何としても候補地の理解が得られるよう、総合的な東部振興計画を策定し、単なる迷惑施設ではなく、地域の発展iこ寄与できる施設として積極的な提案をしていきたいと思います。
2013年1月アーカイブ
国内外で政権交代や大きな変化があった1年が終わり、また新たな年を迎えました。奈良市では1月の元議長逮捕に始まり、5月には全職員対象の職員アンケートを実施、その結果を踏まえた懲戒処分を年末に行うなど不祥事体質の脱却と自浄作用の回復に向け「膿を出し切る」1年となりました。また土地開発公社や駐車場公社の解散、外郭団体の統廃合や特殊勤務手当の9割削減など、過去の積み残し課題に対する精算を短期間で対処する慌ただしい年でもありました。本年は一転、職員と市民の総力を以って市役所を再建する年にしたいと思います。トップダウンの変革は、即効性はありますが持続性に欠ける部分があります。現場を最も良く知る当事者の意識改革によって内発的に自己改革が繰り返される組織に変えて行きたいと年頭のあいさつでも述べました。
一方、世界に目を向けると今年1年でアジア諸国は日本の7倍の速度で経済成長を遂げると言われています。県内でも大手電機メーカーの工場が閉鎖されるなど地域の雇用不安が続きますが、世界経済の大きな再編・変革の流れは行政にとっても無縁ではありません。市民の暮らしとその基盤である経済活動の上で行政は成り立っている。これは当たり前のことですが、前例踏襲で長年やってきた職員にとっては「役所の為に役所はある」かのような考え方が定着してしまっています。目の前で起きた地域や社会の課題を、事後的に対処するこれまでの発想を転換し、これからどんな世の中になるかをしっかりと未来予測を立て対策を講じることが重要です。30年先の奈良市や日本、世界情勢がどうなるか?またどのような社会像を目指すのか?一人ひとりの頭で考え、心で感じることから2013年の市役所改革をスタートさせていきます。
国内外で政権交代や大きな変化があった1年が終わり、また新たな年を迎えました。奈良市では1月の元議長逮捕に始まり、5月には全職員対象の職員アンケー卜を実施、その結果を踏まえた懲戒処分を年末に行うなど、不祥事体質の脱却と自浄作用の回復に向け、「膿を出し切る」 1 年となりました。また土地開発公社や駐車場公社の解散、 外郭団体の統廃合や特殊勤務手当の9割削減など、過去の積み残 し課題に対する精算を短期間で対処する慌ただしい年でもありました。本年は一 転、職員と市民の総力を以って市役所を再建する年にしたいと思います。トップダウンの変革は、即効性はありますが持続性に欠ける部分があります。現場を最も良く知る当事者の意識改革によって内発的に自己改革が繰り返される組織に変えて行きたいと年頭のあいさつでも述べました。
一方、世界に目を向lすると今年1年で アジア諸国ほ日本の7倍の速度で経済成長を遂げると言われています。県内でも大手電機メーカーの工場が閉鎖されるなど地域の雇用不安が続きますが、世界経済の大きな再編・変革の流れは行政にとっても無縁ではありません。市民の暮らしとその基盤である経済活動の上で行政は成り立っている。これは当たり前のことですが、 前例踏襲で、長年やってきた職員にとっては「役所の為に役所はある」かのような考え方が定着してしまっています。目の前で起きた地域や社会の課題を 、事後的に対処するこれまでの発想を転換し、これから どんな世の中になるかをしっかりと未来予測を立て対策を講じることが重要です。30年先の奈良市や日本、世界情勢がどうなるか?またどのような社会像を目指すのか?一人ひとりの頭で考え、心で、感 じることから2013年の市役所改革をスター卜させていきます。