7月21日の奈良市長選・市議会議員選まで2か月を切り、駅頭活動も他の候補とバッティングする機会が多くなりました。そもそも選挙の前だけ有権者の前に姿を現す政治家は問題外ですが、今回の選挙では特に候補者が多い事が話題となっています。4年前の選挙では改革や刷新を求める市民の強い思いが束となり、当時33歳の私を市長に押し上げて頂きました。自分たちが行動すれば確実に政治が変わる事を、奈良市民は自ら実証したのです。議員の親族企業が公共工事を受注する、職員の人事にも口利きを行う、議長選では露骨な贈賄疑惑が全国に知れ渡る。数え上げればきりがありませんが、これまでの市政が市民不在の中で私益-共益の食い物にされてきた事は1つの事実です。
私はこの4年間で、あらゆる利権・しがらみからの脱却に取り組みましたが、これらの改革は為政者が変わればすぐに逆戻りする「吹けば飛ぶ」ものだと危機感を持っています。日本の首長は「アメリ力の大統領よりも強い」と言われるほど権限が集中しています。逆に言えば、悪気があればいくらでも暴走しかねないという事です。私自身も市政に挑戦する身である以上、正々堂々と4年間の実績と今後のビジョンを掲げ、皆さんに訴えて参りたいと思います。
2013年5月アーカイブ
関東で大流行していた風疹も、ここ1ヶ月で急速に関西に広がってきました。風疹は妊娠初期の妊婦が感染すると、生まれてくる赤ちゃんが難聴や心疾患などの障害を持つ可能性があります。現在奈良市内では19件(今年の累計)の発症が報告されていますが、今後さらなる拡大の恐れもあることから、この度緊急対応として風疹予防接種の助成制度を創設することにしました。
期間:平成25年5月24日~10月31日
対象:
平成7年4月1日以前に生まれ、次のいずれかに該当する方(接種時点で奈良市に住民登録していること)
○妊娠を予定または希望している女性
○妊娠を予定又は希望している女性の夫
○妊娠している女性の夫
実施方法:
市内の医療機関(市HPにリスト有)で自己負担3,000円で予防接種が受けられます。(通常は約9000円程度)
なお、既に4月1日以降、接種を受けられた方は5,805円を上限に還付しますので申請して下さい。
お問い合せ:奈良市保健所 保健予防課(0742-93-8397)
詳細は市HPへ
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1368673594677/index.html
NHK特設サイト「ストップ風疹~赤ちゃんを守れ~」
http://www3.nhk.or.jp/news/stopfushin/
保育所定員は4年間で657名増に
先日、子どもの日に総務省が発表した統計では子どもの数が1950年以降最少の1649万人となり、32年間連続の減少と報じられました。第2次ベビーブーム世代の後、日本社会は一貫して少子化の流れを歩んできたことになります。奈良市でも最優先課題として取り組んでいるのが待機児童対策です。この4年間で新設5園(含建設中)に加え、既存園の増改築等により657名分の受入定員を確保、また幼稚園の認定子ども園化(保育園機能の追加)や延長サー ビス(17時までの預かり)の開始など、あらゆる手段を講じ受入増を図っています。
親しみやすい母子手帳-イクメン手帳を
先日は奈良市の観光特別大使である堂本剛さんがデザインした母子手帳が全国で話題になりました。過去のインタビュ ー の中で「子育てするな ら奈良に戻 りたい」 と仰っていたのを拝見し、直談判で協力をお願いしたところ快諾頂き、今回のリニューアルとな りま した。 奈良の大らかな自然のように、あたたかい雰囲気の中で子育てを楽しんで欲しいという思いで制作しましたが、そもそもなぜ「母手」手帳なのかという疑問が湧いてきました。父親の子育て参加が第二子以降の出産に影響を与えるとも言われており、今年は父子手帳ならぬ「イクメン手帳」を作る事にしました。小さな取り組みではありますが、「子育てするなら奈良!」と思って頂けるように今後も知恵を絞りたいと思います。
昨日は平城宮跡で行われた「平城京天平祭」に参加、私は少納言役として「平城遷都之詔」を読み上げるという大役を仰せつかりました。日程の調整がつかず、リハーサルに参加できなかったので、文字通りの一発勝負となりましたが、なんとか無事に終える事ができました。
少納言が読み上げる平城遷都之詔(へいじょうせんとのみことのり)は、2010年の「平城遷都1300年祭」の記念式典では野村万蔵さんが読み上げられた言葉で、ある意味、「究極の決め台詞」。とても光栄なことです。最後の「宜しく都邑を建つべし」は来場者と一緒に繰り返し唱和し、「皆で新しい国づくりをしよう!」という一体感が会場を包みました。
「平城遷都之詔」
方(まさ)に今、平城の地、
四禽図(しきんと)に叶い、三山鎮を作す。
亀筮(きぜい) 並びに従う。
宜しく都邑(とゆう)を建つべし。
平城の地は、東西南北の守護神(四神)に守られ、三方山々に囲まれた縁起のよい土地である。占いに従ったものだ。さあ共にいい都づくりをしよう!(平城京天平祭HPより)
私は年に何度か公務で時代衣装を着る機会がありますが、この姿で平城宮跡を歩いていると、まさに天平の風を肌で感じ、タイムトリップした感覚になります。今の日本や奈良も、まさに新しい国づくりが必要な時代。良き伝統は守りながら、奈良の都ができた当時のように、ゼロベースの創造性をもって市政運営にあたりたいと思います。
天平祭は明日5日(日)まで。
http://www.tenpyosai.jp/