市民が主役の奈良市政をめざす仲川げんの活動日記。

仲川げん

2010年11月アーカイブ

奈良市にとって少子化は最重要課題の1つですが、その指標である「合計特殊出生率」の最新値が出され、昨年は1.17と、前年(1.12)に比べて大幅に上昇しました。
この数値は一人の女性が生涯に産む子どもの数を表すものですが、奈良市はこれまで、他の自治体に比べて極端に低い数値であり、平成16年には1.09を記録しました。これは、夫婦2人で平均約1名の子どもを授かることになりますので、世代間で人口が半減することを意味します。今回は、全国値が1.37→1.37と横ばい、奈良県が1.22→1.23と微増する中での、大幅な伸びと言う事もあり、うれしい驚きです。
また、昨年生まれた子どもの数は2,773名と、前年比46名増えました。母親の年齢別では、30~34歳が最も多く約4割、一方で5年前には16%だった35~39歳の割合が22%と大幅に伸びており、晩婚化や高齢出産の傾向は奈良市でも明らかな様子です。
いずれにしても、依然として全国・県平均を下回る少子化自治体という状況に変わりはなく、今後もあらゆる対策を講じ、少子化を食い止めていきたいと思います。

 

今年度からスタートした新規事業の第2回目です。前回は11月13日(土)・14日(日)に奈良の特産である地酒と奈良漬けを取り上げ、2日間で4000人以上の来場がありましたが、今回は「奈良のとれたて大和野菜」をPRします。今回は商工会議所青年部の「なら魅力彩発見2010・冬」と合同開催となりますので、会場もマーチャントシードセンターからJR奈良駅前広場に移動します。5日(日)は名物・大和鍋のふるまいもありますので、ぜひお出かけください。

第2回奈良まちなか市場
日時:12月4日(土)・5日(日)9:00~16:00(雨天決行)
場所:JR奈良駅前広場(旧駅舎前)
内容:寒暖の差の激しい大和高原で丹精込めて作られた新鮮な野菜や大和茶、特産加工品が一堂に集まります。都祁・月ヶ瀬の大自然で育った旬の味覚を是非ご賞味ください。

2010年11月14日 23:38 [日記]

県外研修など

木曜は熱海市で行われた国際特別都市建設連盟の首長会議に参加。この会議には開催市の熱海市を始め、別府市や松山市、軽井沢町など、「国際観光文化都市の整備のための財政上の措置等に関する法律」が適用される、日本の代表的な温泉地や観光地が加盟しています。今回は各都市の交流人口と定住人口の増加策がテーマとなり、奈良市からも事例紹介を行いました。また芦屋市からは、住民の6~7割がマンション世帯でありながら、コミュニティスクールの取り組み等で地域のつながりを維持している事例が、熱海市からは別荘暮らしの住民層を定住化させるための取り組みが報告され、印象的でした。

金曜は奈良県市長会の県外研修で尼崎市へ。今回は奈良県内の12市長が全員揃い、尼崎市における大学・企業・行政による環境問題への取り組みをそれぞれ視察させて頂きました。また、全国で市民参画型の環境基本計画づくりの実績を持つ、京都のNGO「環境市民」の堀事務局長からお話を伺いました。奈良市でも現在、環境基本計画を策定中ということもあり、各地の事例は大変参考になりました。

土曜は朝から「奈良まちなか市場」のオープニングに参加。この事業は、郊外の大型店に流出する傾向にある消費を、商店街を初めとする「街なか」に呼び戻そうという狙いで始めたものです。私も法被を借りて1時間ほど呼び込みをさせて頂きました。その後、新公会堂でのロータリークラブのインターシティミーティングを経て、14時からは奈良女子大の記念館で行われた「ユース国際環境シンポジウム」にコーディネーター役として参加。日本からは高校1年と大学3年の2名が、また海外からはアフガニスタンとインドネシアの若者が登壇し、それぞれの母国の様子や日本との違い、環境問題への活動体験を話しました。テーマが「50年後の奈良、50年後の地球」ということもあり、これからどのようにして環境意識を高め、若者たちを巻き込んでいくか?についても熱っぽく話してくれ、未来につながるとても良い内容だったと思います。

 11月に入り、いよいよ今年もあと2カ月となりました。市では目下、来年度の予算編成に取り組んでおり、厳しい財政状況の中で市民の暮らしに寄り添った予算にすべく、日々検討を進めています。昨年同様、予算編成過程の情報公開もしっかりと行う予定です。

 さて、今月は児童虐待防止推進月間ということで、街なかでもオレンジリボンを付けた人をよく見かけます。近年、幼い子どもが身近な大人から暴力や虐待を受け、時には命を失うという悲惨な事件が大きな社会問題となっています。奈良市でも昨年度の通告件数は252件と、5年前に比べ約1割増えています。中でも身体的虐待は67件から77件に、心理的虐待は71件から96件と大幅に増加している状況です。市では家庭児童相談員という専門家を3名配置すると共に、県・警察・病院・民生児童委員等の協力も得ながら虐待の予防や早期発見に努めています。一方で、子育ての孤立化や地域コミュニティの希薄化など、解決に至るまでには様々な課題があります。そこで今年度からは生後4カ月の家庭を全戸訪問する「こんにちは赤ちゃん事業」をスター トさせ、子育ての悩みや相談に保健師が応じる中で、虐待の早期発見にもつなげようと取り組んでいます。しかし、行政で出来る事にはやはり限界があり、問題の解決には地域の方々の協力が不可欠です。市では今月、様々な啓発事業を行いますので、皆さまにもぜひご参加頂ければと思います。

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