市民が主役の奈良市政をめざす仲川げんの活動日記。

仲川げん

2010年10月アーカイブ

2010年10月31日 23:43 [奈良市政]

23年度予算編成

少し遅くなりましたが、10月18日に庁内に通知した来年度の予算編成方針をお知らせいたします。概要は以下の通り。

まず、我が国の経済情勢としては、景気低迷による高い失業率や昨今の急激な円高等により先行き不透明な状況がある。その中で、国の地方財政計画や一括交付金化にも不確定要素が多く、予断を許さない状況である。
一方で本市の財政状況は、21年度一般会計決算においては財政調整基金等の活用により、かろうじて黒字を確保しているものの、極めて厳しいものがある。加えて、今年度上半期の税の収納状況は、前年同時期比で3億2517万円下回っている。
これらの状況を踏まえ、来年度予算の編成に当たっては、各部・課において、事業仕分けの視点により、既存事業の徹底した見直しを図るとともに、経費や実施手法についても、従来の発想にとらわれることなく、財源の捻出に努めること。その一方で、地域のニーズや時代の変化を的確に把握し、想像力を働かせて新規事業の創出や既存事業の再構築にも取り組んで欲しいとしました。
各課においては、10月中には経常経費を、11月中旬には政策経費をそれぞれ取りまとめ、財政課長・総務部長によるヒアリングを経て、来年1月中旬から市長査定を行う予定となっています。

長引く不況と雇用情勢の悪化に対応すべく、政府が実施する地域の雇用対策として緊急雇用創出事業・ふるさと雇用再生特別基金事業があります。奈良市では21年度から取り組みを始めていますが、当初は担当課が庁内で呼びかけても応募事業が少なく(5事業58名雇用)、せっかくの国の制度を活かしきれない状態がありました。そこで今年度からは一人でも多くの雇用を生み出せるよう、庁議でも何度となく全庁的な取り組みを指示してきました。その結果、徐々に手が挙がるようになり、今年度では補正を含め24事業112名の雇用を上積みすることができました。さらに、今回県へ提出した来年度事業分では38事業221名の雇用が可能となる見込みです。これまで、市としての雇用対策は決して十分とは言えない状態でしたが、今後は新規雇用の創出にも積極的に力を入れたいと考えています。

 今年は平城遷都1300年記念事業に関連した国際会議や行事が多く、私も市役所での執務より、外出する公務が続いています。平城宮跡会場では既に当初予測の250万人を大幅に上回る300万人の来場者があり、奈良への関心の高さにはうれしい驚きがあります。先行きの見えない世相の中で、これからの国の姿や私たちの生き方にまで、大きな示唆を与えてくれる歴史の重みに感謝せずにはいられません。

 10月12日から奈良市で開催された世界歴史都市会議では、海外33都市、圏内22都市の代表団が参加し、「歴史都市の継承と創造的再生」をテーマに3日間に渡り研究発表や意見交換が行われました。中でも特に印象的だったのは世界の高校生によるユースフォーラムでした。 私たち大人では気付かない斬新な視点で、これからの歴史都市の進むべき道を提言してくれました。自転車を使った新しい観光の提案では、地域ごとにもてなしブースを設けて食と情報を提供する 「自転車版道の駅」 のよ う なアイディアがあるなど、すぐにでも実現できそうなものも多く、提言力の高さに感心しました。

 また同時に行われた歴史都市市長シンポジウムでは、パララット市(オ ース卜ラリア)、慶州市(韓国)、イスフアハン市(イラン)、京都市の4市とともに、 「歴史都市の価値を高める観光」について具体的な実例を通して討論を行いました。都市化による環境問題や次世代への歴史・伝統の継承の悩み、地域住民への関心喚起など、多くの共通課題が明らかになり、今後のさらなる連携を約束し閉会しました。

今月は1300年記念事業や世界歴史都市会議等の対応で、ブログ更新がなかなかできておりません。今日は第45回となります、「全国史跡整備市町村協議会」を奈良で開催し、近藤誠一文化庁長官をはじめ、全国各地の歴史都市の市長や教育長がお見えになりました。会議では政府の来年度予算に関して、相当厳しいとの現状報告が文化庁からなされ、いかに歴史遺産の保護や保存活動が重要かを、改めて訴えていく必要性を確認し合いました。奈良市では現在、大安寺旧境内の買上げ等、様々な史跡整備を国庫補助を受け実施していますが、国からの財源措置が無くなれば、進捗にも大きく影響します。また、一括交付金化の議論も出ましたが、史跡整備は特定の自治体に集中していることからも、地方が自らの裁量で予算をやりくりして取り組むには無理があります。折りしも今年は平城遷都1300年、日本中、世界中の方が奈良の史跡を通して故きを温ねるとともに、私たちの街や国の未来にまで思いを馳せて頂いていることからも、歴史への投資は未来につながる意義あるものだと伝えていく必要があります。
2010年10月 7日 06:07 [奈良市政]

女性委員の登用

月曜の庁議で、奈良市の審議会や委員会での女性委員の登用状況について、市民活動部から情報提供がありました。現在、国においては33.2%(平成21年9月時点)、奈良県では30.5%(同3月時点)となっておりますが、奈良市では未だ24.1%(平成22年7月時点)に留まっています。
法律に基づく社会教育委員など18審議会では385名中93名(24.2%)
条例や規則に基づく34委員会では404名中81名(20%)
要綱や規定等に基づく43委員会では591名中159名(26.9%)
となっています。
これに
市議会:39名中6名(15.4%)
各種委員会(教育委員会や農業委員会)56名中4名(7.1%)
を加えると、全体で1380名中333名(24.1%)となります。
委員会等での審議は、市政全体に影響を与えるため、性差・年齢差や障害の有無など、あらゆる多様性を担保する必要があります。まずは、国平均を最低目標として設定し、委員選任の更新を迎える委員会から、可能な限り女性委員の積極的な登用を図りたいと考えています。

今月12日から14日まで、「歴史都市の継承と創造的再生」をテーマに、奈良市で開催する第12回世界歴史都市会議に関連して、歴史都市の市長によるシンポジウムを開催します。
このシンポジウムでは、歴史都市にとって重要な産業である観光を、遺産や地域住民の生活との共生を図りながら、いかに成長させていくかを議論します。私はコーディネーターとして進行役を担当します。興味のある方は是非ご参加ください!

日時:2010年10月14日(木)15:45~17:45
会場:なら100年会館大ホール(JR奈良駅西口すぐ)
テーマ:歴史都市の価値を高める観光

パネリスト
・ジュディ ヴァーリン市長(オーストラリア・バララット市)
・チェ ヤンシク市長(韓国・慶州市)
・セイエドモルテザ サガイアンネジャード エスファハニ市長(イラン・イスファハン市)
・門川 大作市長(日本・京都市)

詳しいお問い合わせは、奈良市観光交流課(0742-34-1965)まで。

その他にも、世界歴史都市会議では前ユネスコ事務局長の松浦晃一郎氏による基調講演や、世界の高校生によるユースフォーラム等があります。
会議全体の情報は以下サイトをご参照ください
http://wchc2010-nara.jp/jp/index.html

10月23日から千葉県で開催される第10回全国障害者スポーツ大会に奈良市から出場する選手が、先日表敬訪問をしてくれました。

sports.jpg
出場するのは
200m・ソフトボール投げの中川健太さん(県立ろう学校高等部3年生)
卓球の岡田泰典さん(奈良東養護学校高等養護部3年生)
50m・200mの香島和成さん(史明会ボイス)
の3名。日ごろの練習の様子や、卒業後の就職への夢など、いろんな話を伺う事ができました。若い元気な力で、良い記録と思い出ができることを願っています。

Twitter Facebook  Instagram
このページの先頭へ