お陰さまで、7月31日で就任から一年を迎えます。 「よ うやく 」 と い う気もすれば、あっという間だったよ う にも感じます。 就任当初は分刻みの公務スケジュ ー ルに圧倒されながら も、 自分に与えられたミ ッ シ ョ ンを一 刻も早 く 実現せねばと焦る毎日で した。 その後、議会 ・予算編成 ・人事と、一通りの年間事業を経た今、改めて取り組むべき改革課題を短期( 3年) ・中期(5年) ・長期( 10年) の士程に分け、 焦らず、 しかし着実に実現していこうと意を決しています。選挙で約束した33のマ二フェストについても、1年間でどこまで進んだのかを取りまとめるとともに、実現できていない事業や進捗が遅れているものについてもしっかりと原因分析を行い、市民だより等を通じて皆さんに状況をお伝えする予定です。
国では参院選の結果を受け、ねじれ現象への危倶や政界再編が噂されますが、私たち基礎自治体はあくまで現場視点、市民本位の自治を進めていくしかないと思います。たとえ小さなアクションでも、足元の暮らしを見つめ、将来への不安を少しでも取り除き、希望に変えていくことができれば、その総体として国が元気になるのではないでしょうか。地方分権ー地域主権の流れはもはや誰も疑いませんが、国の騒乱に左右されない、芯の通った地方自治をめざし、つぎの1年も努力して参りたいと思います。選挙で改革派の政治家を選べば自動的に改革がなし得るのではなく、4年間の任期に渡ってマニフェストの進捗をチェックし、叱陀激励して頂くことが、改革への最短距離だと私は考えます。ぜひ、これからも市政により多くの関心と関わりをお願い申し上げます。
2010年7月アーカイブ
27日に行われました総合計画に関する公聴会では、参加者から多くの意見や質問が寄せられました。中でも少子化対策に関するご意見が多く、「まず人口減少をベースにするのではなく、要因分析を踏まえた増加策を講じるべき」、「子育て支援だけでなく、雇用創出が重要」、「住環境の整備も必要」などの声が寄せられました。このほか、環境分野の温暖化対策については、「10年後の地球は、今と大きく変わっているはずなので、(部局横断で)あらゆる対策を講じるべき」という意見もありました。また個別分野以外では「編集の仕方が行政人向けであり、市民にとって読みやすい形にして欲しい」や、「親しみやすいキャッチコピーを」という意見、また、施策運営において「市民との協働」という手法をより重視すべきとの声もありました。進行役を務めて頂いた帝塚山大学の中川幾郎教授からは、「良い目標数値を入れることが重要であり、何をどれだけやるかというアウトプットではなく、どんな状態を創り出すのかというアウトカム指標が必要である。外部視点も取り入れた評価が必要だが、政策評価だけでなく、人事評価に反映する事も可能である。評価の際は、○×をつけるだけでなく、どんな理由で何が出来なかったのかをしっかりと分析することが重要である」とコメントされました。
頂いたご意見は現在進行中の総合計画審議会の中でも参考にさせて頂きます。
奈良市では今後10年間のビジョンとなる「第4次総合計画」を現在策定中です。昨年から、公募市民による「まちづくり市民会議」や、外部有識者による総合計画審議会でご議論を頂いており、目下、最終工程に入っています。総合計画は主に10年単位の構想、5年単位の計画、3年単位の実施計画に分類され、より個別具体の内容となっていきます。本日行う公聴会では、前期(23~27年度)の基本計画について、広く市民の皆さんのご意見を伺います。ぜひ一人でも多くのご参加をお待ちしております。(事前申込み等は一切不要、どなたでもご参加頂けます)
■日時:7月27日(火)18:30~21:00
■場所:奈良市役所正庁(中央棟6F)
■進行:帝塚山大学教授 中川幾郎氏
■問合せ:奈良市企画政策課(0742-34-4786)
詳細は以下
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1277900389366&SiteID=0000000000000&FP=toppage
去る6月議会では市長退職金をゼ口とする条例が可決されました。これにより一期4年で約3,450 万円の退職金が不支給とな ります(但し私の任期に限る)。
選挙の際にも、市民の皆さんから最も多く関心が寄せられたのがこの退職金問題です。2期務めれば約7,000万円、3期で約1億円の厚遇は、市民感覚では到底理解を得られるものではなく、真っ先に襟を正さなければならない点だと思います。私もサラリ ーマン家庭に育ちましたが、民間でも今、厳しい経済情勢の中で満額支給されない、もしくは分割払いといった話も聞きます。右肩上がりの時代にできた仕組みを、今一 度ゼ口ベー スで見直すことが私に与えられた役割だと感じています。
ここ数年、市では財政難を理由に一 部の市民サー ビスについては予算カットをさせて頂いている状況もあり、退職金以外の施策についても見直しに力を入れたいと思います。
一方で、 同時に提案 した市長以外の特別職 (副市長 ・教育長 ・常勤監査委員・水道事業管理者)の退職金については、議会で事実上否決され、最終的に市長分のみが対象となりました。
反対理由の多くは、退職金がないと優秀な人材の確保に支障をきたすというものですが、特別職には相応の給与を支払っているほか、その多くが職員として既に退職金を得ていることもあり、 2度、3度の退職金支給を是とするのは市民感覚とのズレを感じます。今回の条例が通れば4年間で総額約1億400万円の経費節減効果が見込まれただけに残念です。
昨日は13時から奈良女子大で行われた「つぶやきでまちおこし@なら」にゲストとして伺いました。最近、ブログ以外にもツイッターを活用した政治家も増えていますが、だれでもいつでも発信できるという利点と同時に、興味深い情報は加速度的に広がる口コミ性も大きな特徴だと思います。HPやブログでは裏付けのある、取りまとまった情報を書くために多少時間がかかっていた部分がありますが、ツイッターやユーストリームでのライブ中継などは多少の誤解は恐れず、より迅速に生の情報やメッセージを伝達する手段として今後、私たちの意思決定や消費性向も大きく変える可能性があると思います。私も関西ウォーカーの玉置編集長と、Studio Lの山崎さんによる対談を聞かせていただきましたが、どうやって市民の「今」をつかむのか、また潜在的な関心層にアプローチするのか、という点で、市政にも大きなヒントを頂きました。これを機会に新たなメディアを活用した情報発信をスタートしたいと思います。@nakagawagen
明日11日(日)まで、イトーヨーカ堂奈良店5階の奈良市美術館で姉妹都市絵画・写真作品展「トレド・ベルサイユの光と影」が行われています。シルクロードのゆかりで姉妹都市を提携し、今年で38年になるスペイン・トレド市からは6名のアーティストが、また同じく24年を迎える姉妹都市ベルサイユからは5名がお越しになっています。また長年、現地で制作活動をされ、奈良市との橋渡し役としてご協力頂いている大沼博暉さん(トレド)、大石良太さん(ベルサイユ)の作品に加え、昨年奈良市から現地を訪れた交流団の作品も紹介されています。
油彩から現代アート、写真まで、様々な表現により3都市の魅力が伝わる作品ばかりで、とても見応えがあるお勧めの美術展です。是非、一人でも多くの方にご覧いただきたいと思います。
姉妹都市絵画・写真作品展「トレド・ベルサイユの光と影」
7月7日(水)~11日(日)まで
10:00~17:30(最終日11日は16:00まで、入館は各30分前まで)
入場無料
TEL:0742-30-1510
今日は7月7日で七夕ですが、クールアースデーでもあります。環境省を中心に、全国で照明を落とす「ライトダウンキャンペーン」が行われます。奈良市役所でも本日、20時~22時の間、業務に支障のない範囲で可能な限り照明を落とし、地球温暖化対策に貢献したいと思います。皆さんのご家庭や職場でも、ぜひご協力頂ければと思います。
ライトダウンキャンペーン2010
http://coolearthday.jp/
なお、二日間にわたって行いました、先日の事業仕分けの結果速報がまとまりましたのでお知らせいたします。
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1277807363276&SiteID=0000000000000&FP=topics
先ほど、本日の事業仕分けが終了しました。結果は以下の通り。
・不要 1事業
・民間が実施 2事業
・国・県が実施 0事業
・市実施(民間拡大) 3事業
・市実施(要改善) 8事業
・市実施(現行通り) 5事業
判定結果はもちろん、付された意見もしっかりと受け止め、今後の方針を検討したいと思います。
なお、昨日(3日)の判定結果の詳細が市HPにアップされています。
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1277807363276&SiteID=0000000000000
本日(4日)分も更新され次第、ご案内いたします。
今回の仕分けでは新たに市民判定員制度を導入しましたが、昨日もとても真剣な表情で議論をご覧頂いていました。議論は専ら仕分け人が行い、市民判定員は最後の判定だけを行うのですが、判定結果の集計時間を利用して、意見交換も行われました。
市民判定員からは、
・税金を使って事業を行っているという意識が低い
・最低限のリサーチやデータの把握がなされていない
・仕分け人は(行政を)もっと追及すべき
という声が出るなど、全体的に厳しい声が多かったように思います。これはいずれも、奈良市をよりよくしたい、という切なる声であり、私たちにとって大変ありがたい声でもあります。一番怖いのは無関心である、とよく言われますが、自分の時間と労力を使って、わざわざ声を届けに来てくださった市民判定員の方から、私も大きな刺激を頂きました。
昨日は計300人が傍聴にお越しになりました。本日も9:50から17時まで、16事業を対象に仕分けを行いますので、ご興味おありの方はぜひ一度のぞきにお越し頂ければと思います。
ユーストリームでのライブ中継も行います。
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1277970258753&SiteID=0000000000000
・不要 8事業
・民間が実施 0事業
・国・県が実施 0事業
・市実施(民間拡大) 4事業
・市実施(要改善) 5事業
・市実施(現行通り) 1事業
昨年は63の事業・項目に対して14事業が不要判定でしたので、今年はより厳しい判定結果が出ています。
明日3日(土)・明後日4日(日)に行います「奈良市版事業仕分け」では、インターネット中継を導入することになりました。両日ともに9:30頃~17:00頃までを予定しています。
お時間の都合等で直接会場にお越しになれない方は、是非ご覧ください。
今年も7月3日(土)・4日(日)に奈良市版の事業仕分けを行います。昨年との違いは、1事業あたりの審議時間を30分→40分に延長したこと、判定は無作為抽出で選ばれた市民判定員が行うこと(仕分け人は議論だけを行います)、対象事業の選定を外部有識者と昨年の市民仕分け人による審査委員会で決定したこと、等です。
事前申し込みは不要ですので、ぜひたくさんの方にご参加頂きたいと思います。
日時:7月3日(土)・4日(日)9:30~17:00
会場:市役所北棟6F 第22会議室(第一会場)
同じく北棟5F 第21会議室(第二会場)
詳細は以下サイト
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1271922426104&SiteID=0000000000000&FP=toppage
なお、明日2日(金)には、仕分け人の方を対象に現地見学を行います。事前に対象事業に関する資料はお配りしていますが、実際に現場を見てから議論に臨みたいとの声もあり、実施するものです。全員の参加は難しいですが、可能な限り希望に沿えるよう、一日4回の開催で対応する予定です。