市民が主役の奈良市政をめざす仲川げんの活動日記。

仲川げん

2010年5月アーカイブ

土曜は午後から月ヶ瀬公民館で東部地区、夜は都祁交流センターで都祁地区のタウンミーティングに参加しました。東部地区は大和高原をはじめとする豊かな自然と、柳生の里に代表される歴史遺産のある地区です。都祁地区は農村地域であるとともに名阪国道の針インターという物流・交通の要所としても知られています。頂いた質問は以下の通り。(いつも通り走り書きメモですので若干の違いはご容赦下さい)

Q,平成17年度に比べ職員数がおよそ1割減っているのに、人件費が同じだけ減少していないのはなぜか?
A,行政では退職金の引き当てをしておらず、退職時に一気に支出が発生する。ここ数年の団塊の世代の大量退職によって、一時的に退職金が多額に生じたことが要因。

Q,この地域には生徒数の少ない学校が多い。子どもたちの教育環境を考えると、早急に統合を進めるべきではないか。昨年のタウンミーティングでも要望したが、その後進んでいるように思えない。
A,学校規模適正化として全市的に計画を策定し進めている。地域からも総論としてはご理解を頂いているように思うが、現実的に「我が地域の学校がなくなる」という局面では合意形成が進まない状況もある。今後も粘り強く地域と対話しながら着実に進めていきたい。

Q,平城遷都1300年祭は盛り上がっているが、奈良観光は夜が早くお金が落ちない。対策は?
A,確かにお金の落ちない観光とこれまでも言われてきた。奈良市としても夜8時から奈良の芸能や文化を紹介する「ならまちナイトカルチャー」など、少しずつ取り組みを始めている。今後も力を入れたい。

Q、田原地区でも地域の魅力を観光客に伝える取り組みをやっているが、トイレをもっと整備してほしい。(要望のみ)

Q,廃園となった施設を地域に開放して使えるようにしてほしい。担当課に要望しても縦割りで物事が前を向いて進まない。
A,施設建設時に国からの補助を受けた場合、当初の目的外に転用しづらいという難しさもあるが、なるべく地域のニーズに沿って、(特に費用のかからない取り組みは)柔軟に対応したいと思う。

Q,事業仕分けは本来、職員が自分たちの業務として行うべきで、外部人材に頼るべきではないのでは?
A,内部での見直しは当然やるが、行政に長年いた者では気付かない視点もある。今後も内部・外部両方の視点を活かし、行財政改革を進めたい。

次回6月5日(土)が最後となります。
第7回:北部ブロック   9:45~11:15@北部会館
第8回:西部南ブロック 14:00~15:30@西部会館
みなさん、ご参加のほどよろしくお願いします!

4日目を迎えたタウンミーティング、本日は13:30から中西部ブロックを行いました。ここは都跡・平城・伏見・伏見南・西大寺北・六条校区の6地区からなり、平城宮跡・薬師寺・唐招提寺といった歴史遺産を始め、近鉄西大寺駅を中心に交通の要所として商業施設の集積も高い地域です。本日頂いた質問は以下の通り。(いつも通り、私の走り書きメモですので若干の違いはご容赦ください)

Q:法令遵守体制をしっかり取るべき。
A:職員の法令違反防止と共に、不当要求への対応も視野に入れ今年度議論を行っていく。

Q:文書による記録や異動の際の引き継ぎを徹底すべき。
A:組織として報告・連絡・相談は当然のことであり、徹底できていない部分があればしっかりと職員を教育していきたい。

Q:佐紀幼稚園と都跡幼稚園の統合・認定こども園化の際は、地元の声も聞いてほしい
A:少子化により幼稚園の園児数が減少しており、学校規模適正化を進めている。また今後、施設の老朽化による建替や耐震工事などのニーズが多数控えているが、現在の財政事情では全てに迅速に応えることは難しい。子どもたちの安全な教育環境を確保する観点からも、施設数自体を絞り込まなければならない現状がある。佐紀幼稚園は園児が18名しかおらず、72名の都跡幼稚園への統合案が出ているが、地元の声も聞きながら進めていきたい。

Q:六条校区ではお年寄りが増えているが、安全確保のために防犯カメラの設置に対する市の補助を検討しては。
A:お年寄りが安心して暮らせる街を作ることは重要だが、一方で個人情報保護の観点もある。想定される問題を庁内でも議論していきたい。

Q:仕分け等の財政再建をしても、議会が理解しなければ進まないのでは。
A:22年度予算においても、原案の一部(1%制度)が否決され、その予算が他の施策につぎ込まれるということが起こった。今後も丁寧に議論していきたい。

Q:看護専門学校でどれだけ看護師が集まるか疑問
A:現在、市立奈良病院では奨学金や24時間の保育園等、できることは手をつけている。しかし看護師不足への抜本策としては看護専門学校が効果的であると、現場からも聞いている。今年度はどのような運営方法が良いのかを検討していく予定である。

Q:周産期医療に力を入れるべき
A:重要なテーマなので県とも連携して取り組んでいきたい。

 昨年の5月20日に出馬会見を行ってから早一年が過ぎま した。家族にも「到底不可能」と一笑に付されたものの、今しかない!と拳を固め立ち上がった事が、ついこの間のような気がします。昨年の5月25日から始めた街頭演説で配布するこのニュースレタ ーも、今回でようやく20号となりました。私と皆さんとをつなぐ大事な手紙として、今後も月2回の発行を続けていきたいと思います。特定の企業や一 部の利益を守る利権政治の構造を解体させ、市民の暮らしに寄り添う市政を取り戻したいという思いは、市長就任後、様々な抵抗に合うたびにより強い決意へと変わっていきました。

 様々な行革課題も山積する中で、まずは市民と約束したマニフ工ストの実現に向け、この度「部長マ二フェスト」を作成・公表しました。これは私のマニフェス卜を市長だけのものにすることなく、市全体で1つの目標に向かつて着実に前進するために、20名の部長級職員が市長と交わすマニフエストです。また各施策の担当を明確化するため、33のマ二フェストを分類しそれぞれの担当部長を設けました。
現在市のHPには全部長の氏名と写真も合わせて掲載しています。今後、進捗状況についても積極的に行っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

今日はツアーオブジャパン奈良ステージのスターティング・セレモニーが東大寺大仏殿前で行われ、朝から参加しました。今年で14回目を迎えるアジア最大級の自転車レースには、海外・日本それぞれ8チーム、計16チームが参加、堺・奈良・美濃・南信州・富士山・伊豆・東京と全7ステージ654.25kmに渡って白熱のレースを繰り広げます。
奈良ステージでは東大寺を出発した後、レース会場の布目ダムまで一般道をパレード走行することになっています。茶畑ののどかな風景の中を颯爽と自転車が駆け抜ける姿は、奈良らしい自然の風情といえます。また、5月は自転車月間でもあります。自転車に乗ると、普段何気なく利用する道路の凸凹や、トラック等の排気ガスに気が付きます。また様々な奈良らしい風景が次々と視野に入り、観光客にも地元住民の地域再発見にも最適です。奈良市でも市役所駐車場を開放してのパーク&サイクルライドや駅前駐輪場の設置助成など、様々な自転車利用促進事業に取り組んでいます。世界の超一流選手が出場するこの大会をきっかけに、より多くの市民が自転車に関心を持ってもらえれば、と思います。

ツアー・オブ・ジャパン公式サイト
http://www.toj.co.jp/toj14/index.php

2010年5月17日 06:49 [日記]

佐保川と柳生

昨日は朝から佐保川清掃に伺いました。今年で51回目となる地域の恒例行事には子どもからお年寄りまで、毎年1500人もの住民が参加されています。まさに「地域のことは地域で」を実践されている住民自治の原点を改めて感じました。汚れていく川を自分たちの力で何とか清流に蘇らせたいという思いが実り、最近では着実にきれいになっているようです。佐保川と言えば春の桜が有名ですが、今後はホタルも楽しめる憩いの川になることを期待しています。

その後は柳生小学校で行われた「訓練始め式」に参加しました。今年の9月に橿原で行われる第23回奈良県消防操法大会に、奈良市の代表として柳生分団が出場することになり、これから3か月に渡って厳しい訓練を積まれるとのことです。日ごろから本業を持ちながら、地域のために消火防災活動に携わって頂いている消防団の皆さんですが、今回はさらに平日夜間や土日も使って大会に向けた訓練をされるとのこと。まさに頭の下がる思いです。ぜひ奈良で優勝して、全国大会まで勝ち上がって頂きたいと思います。

昨日は午後から市役所正庁で中央東・西地区、夜は学園前の西部会館市民ホールで西部北地区のタウンミーティングがありました。今回は先日の第一回のプレゼン資料にさらに手を加え、より分かりやすいストーリー展開を意識して臨みましたが奏功したのでしょうか?またアンケートを見て改善していきたいと思います。タウンミーティングでは全90分を前後45分ずつに分け、前半では22年度予算と今後の取り組みについて私がお話しさせて頂き、後半は参加者からの質問を受けた対話の場となります。この日頂いたご意見は以下の通りです。
(私の走り書きメモの抜粋ですので、若干の間違いはご容赦ください)

 

【中央東・西】

・税収に占める法人市民税の割合が他市に比べて低いということだが、奈良市として積極的に誘致活動はやっているのか。

・「Buy 奈良」というキャンペーンをやって、奈良の地元消費を拡大するのはどうか。

・観光振興に予算を投じるのであれば、その経済効果もしっかりと測定すべき。

・少子化が進んでいるのは、働きながら子育てできる環境が不十分だから。逆に受け皿さえ整備すれば転入者も増えるのでは?

・(郊外の大規模商業施設ではなく)街なかで買い物をしようにも、駐輪場などが少なく不便。郊外に消費が流れている原因をしっかり分析し、総合的に対策を立てるべき。

・塾に通う子どもが多いのは、公教育に対する信頼が失われているから。授業参観に行ったが、先生の話を聞かず収拾のつかないクラスもある。耐震化のようなハード整備だけでなく、教員の質を向上させる方策を講じてほしい。

 

【西部北】
・総花的な施策ではなく、奈良市独自の改革をもっと際立たせることで、奈良に住みたいと思う人が増えると思う。足による投票で人口を確保すべき。

・法人市民税が低いので創業支援を行うとなっているが、逆に個人に特化して戦略をたてるべきでは?弱みを克服するのではなく、強みを伸ばす方が良い。

・家族連れの観光客が楽しめるような場所がない。

・観光の担当課はもっと頑張ってほしい。

・企業が元気、子どもが元気、が街の元気である。職員の提案も柔軟に受け入れ、創意工夫で活力ある街を。

 

 

 

先の日仏自治体交流会議では20年以上の古参から、同世代の若手まで幅広い年代の市長が集まりました。2日目の昼食で同席したオータン市のレミ・ルベロット市長は34才で当選し、現在2期目(フランスでは一期6年)。元々経済学者で今でも週9時間は大学で教壇に立つなど、理論と実践をハイブリッドで取り組んでおられます。またキュサック市のドミニク・フェデュ市長は私と同様、昨年33才で当選し現在34才。ワインの産地と言うこともあり農場も経営されています。フランスでも国から地方への財源を伴わない分権が進んだことによって、地方は財政難に陥っているとのこと。また若者の政治意識も、国政では高く地方では低いといった日本と類似する状況があるようです。今後の自治体間交流では、互いの抱える地域課題へのアプローチにも重点を置き進めて行きたいと感じました。

2010年5月14日 01:04 [日記]

日仏自治体交流会議

11日より金沢で第2回日仏自治体交流会議が開催され、フランスと姉妹都市関係にある全国の自治体が集まりました。(奈良市は86年にベルサイユ市と姉妹都市締結)。この会議は日仏修好150年を記念して2008年にナンシー市で第一回が行われたのが始まりです。今回は日仏双方合わせて44都市の首長が集まり、文化・経済・環境・社会の4つの分科会に分かれ、両国の抱える社会的課題について討議しました。

私は少子化問題を扱う「社会」分科会に参加し、日本側から佐久市・市川市・甲府市・高山市、フランス側からトゥール市、ポー市、フランス市長会のメンバーと議論しました。保育所や託児所などの集団保育に加え保育ママと呼ばれる在宅保育など、多様な保育形態が進むフランスは「少子化を乗り越えた国」として有名です。一方で市町村には幼児受け入れの義務がなく、各自治体の裁量と独自の財源によって提供されている子育てサービスもあるようです。2004年からはNPOや民間企業も託児所の運営に参入したこともあり、今後、多様なサービスの担い手が存在する中で、どのように質の維持や責任の所在を明確化するかの議論が必要だという意見も出ました。

日本側からの事例紹介では、高山市が子育て関連予算の25%増・125施策の実施により合計特殊出生率を3年間でV字回復(1.44→1.62)させた事例が衝撃的でした。(高山市は2009年「にっけい子育て支援大賞」を受賞)

たくさんの気付きと学びを持ち帰り、奈良でも活かして行きたいと思います。

昨日からいよいよタウンミーティングが始まりました。今年も市内を8ブロックに分け、直接地域の声を伺うとともに市民の皆さんとの対話を図っていきたいと思います。初日は南部ブロック。市の東南部に位置する大安寺・大安寺西・東市・明治・辰市・帯解・精華の各自治連合会が対象地域となります。昨年は就任間もない時期に行ったため、今後の取り組みについてお話ししましたが、今回は22年度の予算と新年度から具体化した新規施策についてご説明いたしました。会場からは予定の時間をオーバーするほどたくさんのご質問を頂きましたが、その中でも、「市政に必要なのは小さな改善ではなく、抜本的な改革である」とのご意見を頂きました。昨年夏の就任以来、市では少なからず改善の取り組みを行ってきましたが、それだけでは到底追いつかない程、課題は大きくなっています。私に求められているのは、これまでの仕組みや発想の中では出来ない部分に手をつけ、着実に改革を進めることだと、改めて認識させられました。自分でも気が付かないうちに、役所的思考に陥り「出来ない理由」を並べてしまうことのないよう、気持ちを高めて頑張っていきたいと思います。

2010年5月 8日 21:19 [日記]

日本代表書作家展

本日は朝から平城遷都1300年記念「日本代表書作家展」のオープニング式典に出席しました。この展覧会では日本の書道界を広く展望できるよう、会派や団体の垣根を超え、現代書壇を代表する102名の作家が出展しています。奈良市ではこれまでも市内在住で「かな書」の第一人者である杉岡華邨(かそん)先生の作品を集めた杉岡華邨書道美術館を奈良町で展開しており、今回の企画展でもご尽力を頂きました。先生は大正2年(1913年)のお生まれですので今年で97歳、文字通り日本を代表する巨匠と間近で接することができ、また会場では奥様から直々に作品の解説を伺うという貴重な経験をさせて頂きました。
奈良は墨・筆の産地でもあり、また万葉の時代から書芸術が連綿と続く地でもあります。しかし最近は小学校等でも授業時間がタイトなため、ゆっくり墨をすって書道を行う機会も減っているようです。かくいう私も日ごろは下手な字をもっぱら筆ペンで書くのが精一杯という状況、今後は機会を見つけて積極的に挑戦してみたいと思います。
会場の奈良市美術館は平城宮跡からもすぐ近くですので、ぜひ1300年祭と合わせてお越しください。

■平城遷都1300年記念「日本代表書作家展」
期間:2010年5月8日(土)~16日(日)
会場:奈良市美術館(イトーヨーカ堂奈良店5F)
http://www3.kcn.ne.jp/~shodou/1300daihyou.htm

■奈良市杉岡華邨書道美術館
http://www3.kcn.ne.jp/~shodou/framepage2.htm

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