役所にはムダが多い、残念ながらこれは国民総意の認識であると思います。本市においてもこれまで予算シーリング (対前年の上限設定) や補助金カ ット、人件費の削減(一般職2% ・管理職3% ・部長級4% ・特別職10% )等、様々な行革に独自で取り組んできましたが、やはり内輪の視点だけでは不十分な点があります。昨年には私のマニフェストでもある「奈良市版事業仕分け」を行い、外部視点で事業の見直しを行った結果、7事業を廃止するなど、総額約4億円の予算削減効果を生み出すことができました。
今年度はより市民感覚に近い仕分けをめざし、まずは市民の皆さんが日ごろお気づきの行政のムダや不要な事業について意見を募集することにしました。寄せられたご意見を基に対象事業の選定を行うことで、少しでも民意に近付けたいと思います。また、昨年は仕分け人が議論と判定を両方担っていたものを、今年は仕分け人は議論だけを行い、全市民の中から無作為抽出した60名の市民判定員がジャッジするという形になります。もちろん一般市民の傍聴 ・ 見学も可能ですので、 積極的なご参加をお待ち しています。 (詳細は奈良市ホームページにも掲載 しています。 )
・「行政のムダ」市民意見の募集(メ ー ル又はFAX)
5月10日(月)締切
・奈良市版事業仕分け
7月3日(土) 4日(日)市役所北棟6階第22会議室(第1会場)北棟5階第21会議室(第2会場)
2010年4月アーカイブ
私が掲げたマニフェストの1つでもある「部長マニフェスト」を昨日公開しました。これは私が市民の皆さんと約束したマニフェストを、市長個人のものとするのではなく、市全体で1つの目標に向かって着実に前進するために、20名の部長級職員が市長と交わすマニフェストです。中間・期末には達成状況の報告も行う予定です。主なねらいは以下3点。ぜひご覧ください!
1、 全庁をあげて取り組む体制を作ること
2、 担当部局を明確にすることで、責任と目標を持って推進を図る
3、 部長級職員が「市の顔」として積極的にPRすることで、市政への関心を高める
部長マニフェスト
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=genlist&GenreID=1272454371728&ParentGenre=1269430994811
■「行政のムダ」市民意見の募集(メール又はFAX) 5月10日(月)締切
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1271936081461&SiteID=0000000000000
また、昨年は仕分け人が議論と判定を両方担っていたものを、今年は仕分け人は議論だけを行い、全市民の中から無作為抽出した60名の市民判定員がジャッジするという形になります。もちろん一般市民の傍聴・見学も可能ですので、積極的なご参加をお待ちしています。
■奈良市版事業仕分け 7月3日(土)・4日(日)@市庁舎(傍聴・見学自由)
昨日24日はついに平城遷都1300年記念事業の平城宮跡会場がオープンしました。会場内を3か所に分かれてオープニングイベントが行われ、私はまほろばステージを担当しました。朝早くからたくさんの方が訪れ、中でもパックツアーらしき団体客が予想以上に多いかったのが印象的でした。会場内では「奈良のうまいもん」を始め、京都の有名イタリアンなども出店し、ゆったりとした空間でのんぶりランチを楽しむ様子が見受けられました。これまで「奈良にうまいもんなし」と言われることが多かった奈良の食に対するイメージを覆そうと、地元食材を使ったアイディアメニューもたくさんあり、奈良観光に新たな楽しみが増えたように思います。
その後は一旦別の視察で会場を離れましたが、再び夜には大極殿ライトアップの点灯式に戻ってきました。世界的な照明デザイナーで東大寺や猿沢池等のライトアップも手掛けられた石井幹子さんが担当された照明は、ご本人いわく「近鉄電車の車窓からの見応えにもこだわった」とのことで、やわらかく照らし出すような光ではなく、大極殿の威容を引き立てるような印象を受けました。また現在手に入れられる最もエコな機材を使用し、一時間あたりの電気代はわずか314円とのこと。これでまた奈良の新しい風景がひとつ増えました。
日曜日はアースデイ2010が奈良公園で行われました。身近な環境問題への意識を高めようと世界中で行われています。日ごろから地域で活動する環境団体や自然配慮型商品を取り扱う店舗等が約90ブース出店し、ステージでのパフォーマンスと合わせて元気よくメッセージを発信されていました。特に温暖化対策の目標値であるマイナス25%の周知や、リユース食器を使ったエコイベントにも重点が置かれています。リユース食器は、午前中にお邪魔した福祉団体のフェスティバル「春咲きコンサート」でも使用されており、今後のさらなる普及が期待されます。
午後からは友人の結婚式に出席。久しぶりに懐かしいメンバーと再開し、リフレッシュすることができました。
4月11日(日)に第3回となる市政報告会を開催致しました。この報告会は仲川げん後援会の主催で年4回の定例議会ごとに行っており、議会での審議内容や日頃の取組について皆様にお伝えする企画です。
今回は「これから街はこう変わる」と題し、新年度予算の中でマニフエス卜事業を初め、具体的にこの春から市民生活がどのように変わるのか、をお話させて頂きました。前半の報告に続き後半の質疑応答では、参加者から以下のような質問や要望が寄せられました。
・地域の事を地域で決められる仕組み(住民協議会等)を導入して欲しい
・任期中にどの議員がどの議案に賛成・反対したかをまとめ、選挙の際に一覧で公表して欲しい。選挙の際に候補者を選ぶ判断材料が少ないので、つい地元への利益誘導が評価されてしまう。
・行政の意思決定過程にパブリックコメント等、形式的なものではなく住民の声を反映させる仕組みが必要
・「観光、観光」と言うほど市民は観光に関心が無いのでは?奈良市の発展に不可欠なのであれば、もっと理解を得られるよう工夫が必要。
・観光分野への積極的な投資を行うのであれば、その経済効果をしっかり測定して行うべき。
・公立幼稚園の3年保育や延長保育をやって欲しい。14時のお迎えは早すぎる。少し高い利用料を取れば、事業としても採算が取れるのでは?
・駅前保育園も良いが、既存園の改装(等による定員増)と費用対効果を比ベて政策を選ぶべき。
・地球温暖化対策について、奈良は大企業が少ないので家庭の協力が重要になってくるが、どのように巻き込みを図るのか?
・自転車を放置自転車として悪者扱いするのではなく、交通手段の1つとして位置づけ駐輪場や乗り捨て可能なレンタサイクルの仕組みを検討しては?
・街路樹の窮定が景観上美しくないので、なんとかすべき。住民の要望に合わせて地域ごとで剪定方法を変えるのではなく、市全体としてどんな景観をめざすのか、ビジョンが必要。
.地産給食は早く導入して欲しい。
・市民が心豊かに生きるためには文化が必要不可欠。誰もが気軽に参加できるコンサートや市民講座、交流の場が必要。
・市長から市民への情報発信をもっとすべき。メルマガやツイッタ一 等も有効では?
・市長の改革を何とか応援したいと思うが、何をすれば良いかが分からない。 一 市民にできることを具体的に教えて欲しい。
昨日は定例記者会見があり、今年度のタウンミーティングについて発表させて頂きました。5年目を迎えるタウンミーティングは奈良市自治連合会の主催で今年も市内8か所で開催されます。今年のテーマは「22年度予算と重点施策~市民の目線で、限られたお金を有効適切に~」となっています。変更点は市側の登壇者に教育長・建設部長(又は都市整備部長)が増えたこと。昨年実施をする中で、教育分野と道路関係の質問が多かったことから体制を変えました。詳細は以下
5月 8日(土)13:30~15:00 南部ブロック@市役所正庁
5月15日(土)13:30~15:00 中央東・西ブロック@市役所正庁
19:00~20:30 西部北ブロック@西部会館市民ホール
5月22日(土)13:30~15:00 中西部ブロック@市役所正庁
5月29日(土)14:00~15:30 東部ブロック@月ヶ瀬公民館
19:00~20:30 都祁ブロック@都祁交流センター
6月 5日(土)9:45~11:15 北部ブロック@北部会館市民文化ホール
14:00~15:30 西部南ブロック@西部会館市民ホール
昨年は1,130名の方にご参加頂くことができました。今年もより多くのご参加をお待ちしております!
奈良を元気にしたいと願う市民による参加型イベントとして親しまれてきた平城(なら)遷都祭。今年は平城遷都1300年祭の春季行事「花と緑のフェア」と連携し、例年よりも大幅にスケールをアップして行われます。本日はプログラムの一つ、「平和への賛歌」合唱団の練習風景を見学させて頂きました。会場となった椿井小学校では朝からたくさんの市民の方が集まり、「翼をください」を何度も繰り返し練習されていました。歌を通して平和のメッセージを伝えるというこの取り組みは、9日間に渡って開催される遷都祭のフィナーレを飾ることになります。市民の元気な取り組みがどんどん広がり、街を元気にしようと盛り上がっている様子に感動しました。平城遷都祭では、このほか「3000人の少林寺拳法」や「1300人の太極拳」、「1300人のボディドラム」など、1300年を記念する様々な参加型イベントが行われます。ボランティアも募集されていますので、よろしくお願いします!
■平城遷都祭
http://www.sentosai.jp/
今年入庁した新人職員の研修が昨日で終了しました。研修の体制としては今回の新人研修以外にも5年目、10年目と定期的に行うものと、係長・課長研修のようにポストに応じて行うものがあります。これらの研修に加え今年度からは新たに、マニフェスト項目でもある職員養成塾がスタートします。昨日は夕方から担当課とともに企画内容の打合せを行いました。より能動的に、より時代のニーズに合ったスキルを身につける自己研鑽の場として、自らが学びたいカリキュラムを選べるような形をめざしています。霞が関では国から地方への分権が進まない理由の一つに「地方自治体にはそれを担う能力がない」と言われます。一方的な話ではありますが、一理あるのも事実です。だから分権ができないとするのではなく、ではどうするかを真剣に考えアクションを起こす必要があります。また、高い能力を持つ職員がいても、組織としてうまく活かしきれていないという状況もあり、今後、人事評価制度の見直しと合わせて取り組んでいきます。

3月5日から始まった3月議会が26日(金)に終わりま した。
今回は21年度補正予算と22年度当初予算案についての審議が行われましたが、 いずれも一部を修正(事実上の否決) されると いう結果となりま した。
まず21年度補正予算では、 JR奈良駅西側のホテル建設用地の産廃処理費に関する補償案件が認められませんでした。これは、前藤原市長時代の昨年3月・6月に続き3度目の提案が却下された状況です。主な論点としては、1)市に処理費補償の義務はあるのか、2)処理費用の単価根拠、3)遅延利息発生の有無、 について議論が出ま したが、 いずれも説明が不十分であるとのことで否決(当該事業費を減額修正)となりました。
また、 22年度予算では個人住民税の一部を市民自らが使途を選ぶこ とができる「市民が選ぶ1%支援制度」が「時期尚早」という理由で承認されませんでした。確かに全国的にも導入事例が少ない制度ではありますが、行政が全ての公共サービスを担 うのではな く 、地域の市民や公益活動団体がよ り積極的に担うための仕組みづくりは、政府による「新しい公共」議論にもつながる重要な施策です。今後改めて制度設計に磨きをかけ提案したいと思います。
一方、 計上 していた1% 制度の予算を、 事業仕分けで不要と判定された万年青年クラブへの補助金等に再配分するという減額修正案が議会から出され可決されました。通常、予算案を否決する場合は単にその事業分の予算を削るだけですが、 今回は事業仕分けで不要と判定された事業への追加的配分となり、議会としても市民への説明責任が問われることとなります。
いよいよ新年度がスタートしました。昨日はこの春退職を迎える100名の職員に退職発令を、本日は新たに入庁する新人59名に対し採用辞令を行いました。退職者が入庁したのは1970年代の高度成長真っ盛りの右肩上がりの時代、それに対して新人職員は不景気しか知らずに育った世代と、対称的です。財源不足や膨大な借金の話にも改めて驚く様子もなく、冷静な表情で私の話を聞いていたのが印象的でした。事務系職員で約30倍と、非常に高い倍率を勝ち抜いた彼らには、持てる潜在力を最大限に発揮し、固定概念や古い慣習に縛られず、新しい奈良市像を切り拓いてもらいたいと思います。
3月5日から始まった3月議会も去る26日(金)に終わりました。22年度予算では個人住民税の一部を市民自らが使途を選ぶことができる「市民が選ぶ1%支援制度」が「時期尚早」という理由で事実上否決されました。確かに全国的にも導入事例が少ない制度ではありますが、行政が全ての公共サービスを担うのではなく、地域の市民や公益活動団体がより積極的に担うための仕組みづくりは、政府による「新しい公共」議論にもつながる重要な施策です。今後改めて制度設計に磨きをかけ、提案したいと思います。一方、議会からはこの予算を万年青年クラブへの補助金等へ再配分するという修正案が出され、可決されました。万青補助金については不要判定の後、関係団体とも議論を積み重ねた上でようやく見出した妥結額であったため、今回の追加的配分に関しては、議会としても市民への説明責任が問われることとなります。