市民が主役の奈良市政をめざす仲川げんの活動日記。

仲川げん

2010年2月アーカイブ

2010年2月25日 02:04 [日記]

上海万博会場

今年2010年は平城遷都1300年祭とともに、海外では上海万博が開催されます。会期中7000万人の来場者を見込み、海宝(ハイパオ)くんというマスコットキャラクターも市内各所で見かけました。日本も東京五輪と大阪万博が高度経済成長のシンボルであったように、08年の北京五輪とともに先進国入りのベンチマークを2つともクリアしたのではないでしょうか。「Better City,Better Life」というコピーにも国をあげての中国の想いが凝縮しているように感じました。広大な会場は1つの街を丸ごと移転したような壮大な規模で、移動には船も利用するとのことです。その中でもやはり目を引くのが中国館です。巨大な赤い建物は南大門の構造を下から見上げたようなストラクチュアルなデザインで最上段は幅100mという大作、誰もが足を止めてしまう強烈な印象があります。またただの赤色ではなく、微妙に異なる4色の赤を使用しているようで、色彩的にも中国人好みだと現地の方がおっしゃっていました。上海万博では7000万人の来場計画のうち350万人(約5%)の外国人観光客を込んでいるとのこと。1300年祭も同様に、海外からの来場者を狙っていることもあり、今年は2つのビッグイベントが世界の観光市場で誘致合戦に取り組みます。

 

2010年2月22日 08:44 [日記]

揚州にて

土曜は昼に上海に到着、その後車で約5時間かけて揚州市に到着。460万人の大都市だけあり、街中は車でいっぱい、工場(後述)やマンション等の建設も盛んでまさに中国の隆盛を感じさせられました。その後、王燕文中国共産党揚州市委員会書記、謝正義揚州市長を始め市の幹部の方々との意見交換を行い、友好都市提携に向けた覚書に署名致しました。揚州は鑑真大和上の故郷であることがきっかけとなり、これまでも両市関係者が頻繁に交流を重ねてきました。ここ数年は唐家璇国務委員、胡錦濤国家主席も奈良を訪問されています。2500年の歴史を持つ揚州、そして1300年の奈良市が歴史や伝統を残しながら、新たな都市の発展をめざすために協力していこうと話ました。日曜にお話しした陳副市長は都市開発の担当ですが、歴史的街並み保存との共存について関心が高く、来週には奈良まで視察にお越しになるとのことでした。また新たな発展という点では、現在揚州市では3新産業というプロジェクトに力を入れています。3新とは新エネルギー(太陽光)、新光源(LED),新素材(炭素繊維)のことで、揚子江沿いの沿岸部に広大な工場・研究施設と居住空間のゾーンが広がっています。今後、大きく成長が見込まれる中国と、安定期に入った日本が連携しあうことの大きな可能性を感じました。

2010年2月20日 09:43 [奈良市政]

揚州

本日はこれより中国・揚州に出張して参ります。揚州は鑑真大和上の出身地としても有名で、その縁でこれまで奈良市とも交流を重ねてきました。今回は友好都市としての提携を踏まえた訪問となり、議長・副議長・議運委員長とともに揚州市長・党書記・揚州市人民代表大会常務委員会等を訪ねる予定です。揚州は人口460万人の大都市で、今後個人観光ビザの制限緩和等により奈良にも多くの観光客がお越し頂ける可能性があります。先日の報道でも現在4500万人の中国人旅行者のうち、日本にはわずか2%(100万人)しか来ていない、と報じられていました。今後、外客誘致は観光都市として取り組むべき最優先事項でもありますので、今回のつながりがそのきっかけになれば、と考えています。

 昨年11月に行った奈良市版事業仕分けの結果を受けて、 市の今後の方針を先日発表しました。最終的には7事業 (ならマーチャ ン卜シードセンタ一運営管理経費 ・ 生涯学習財団 ・公民館運営管理事業
(補助金分) ・男女共同参画センター管理運営事業・駐車場公社補助事業-なら奈良館運営管理事業・地域ケーブルテレビ施設整備事業・青年の家交楽館運営管理事業)を廃止としました。このうち4事業が施設管理事業となりますが、仕分け人からも「事業目的は否定しないが、施設管理のコストが高すぎる」と指摘された通り、奈良市には公共施設がたくさんあります。これまで全国的にも珍しい1施設1財団方式が採られてきたこともあり、施設ごとに役員や事務局職員が配置され財政圧迫につながっている現状があります。近年は段階的に職員数の削減にも手をつけ始めていますが、今後さらなる経営効率の改善が必須と考えています。

 一方で、不要と判定されながら廃止しなかった事業もいくつかあります。例えば音楽療法事業では市民や利用者から継続を求める声が多く、また現場視察を通して 一 定の必要性を感 じたよ で、 療法として真に支援を必要とする領域に事業を絞り込むことで大幅に経費を削減して継続実施する方策を選択しました。また、老人福祉センタ-(老春の家)についても休館日を1日増やすことにより職員を各館4名ずつ計12名減らすこ と によ り、 現在3館で1億8000万円の委託費のうち1億1600万円を占める人件費の削減を計り、 継続実施することに致しました。 (おもて面からの続き)

 また子育て支援機能の追加により、子どもとお年寄りのふれあいの場として再出発を図りたいと考えています。その他の事業においても、職員数や外注費の見直しを徹底したことにより 、63事業 ・項目の総額約41億円の う ち、約5億6000万円を削減することが可能となりました。
今回の仕分けで得た成果は、 ( 1 )廃止するのも継続するのも賛否両論、どのようにバランスを取るかが間われているという点、 ( 2)事業の必要性を客観的な視点で対外的に説明できる能力を職員が身に付けたこと、だと思います。年に一度のイベントで事業仕分けを行う のではな く 、日常業務の中でも常に優先順位やコスト感覚、市民への説明責任を意識することが肝要だと考えています。

昨年の8月に職員による生活保護費の横領事件が起きたことをきっかけに、庁内で「奈良市公金取扱事務適正化委員会」を立ち上げました。事件が起きた背景に、現金での受け渡しがあることから、現金を取り扱う部署を調べたところ
収入は127部署(60課) 870,020件 約35億4600万円
支出は93課 16,522件 約16億6700万円
合計88万件 約52億円でした。
それらに対し、正しい取り扱いがなされているか、数度にわたり会計課が調査・ヒアリングを行った結果、釣銭等の間違いや切手の記帳誤りなどにより現金143,047円、切手類203,930円の過不足金があることが明らかになりました。原因についても各所属長にヒアリングを行いましたが、既に何十年もかけて累積した残高が引き継がれており、原因の特定が困難な状況という結果に至りました。
民間であれば1円が合わなくても大問題ですが、結果として長年にわたり貴重な税金が大切に取り扱われてこなかった事実に、申し訳なく、また大変残念な思いが致します。まずは市民の皆さんに包み隠さず現状をお伝えするとともに、徹底して改善策を講じていきたいと思います。
改善策としては、まず現金での取扱を口座振込に変更する、現金収受のダブルチェック体制と職員の指導・教育、公金取扱委員会による立入検査の実施(随時)等を徹底していきます。既に生活保護費については09年4月時点で907件あった現金支給が今年1月には200件にまで減少するなど、少しずつ改善しています。今後も引き続き、全庁あげて信頼回復に努めて参りたいと思います。
2010年2月19日 12:13 [お知らせ]

原稿訂正

本日、近鉄奈良駅前での朝の駅頭演説の際、お配りした「0から創る奈良vol15」に一部間違いがありました。事業仕分け後の取り組みについての記載の中で、老人福祉センターの人件費を1億6000万円と書きましたが、正しくは1億1600万円の誤りでした。なお、この間違いは駅前でビラを受け取った、担当課の職員が指摘してくれたものです。
駅前に立っていると、いろんな方から声をかけて頂きます。こちらはほとんど気付きませんが、後から「見かけたよ」とメールが入ることもしばしば。皆さん出勤前の忙しい中、たとえ5秒間でも耳を貸してくださり、ありがとうございます。
2010年2月19日 00:19 [日記]

ウズベキスタン

昨日は日本・ウズベキスタン国際シンポジウムが開催され、カラマトフ駐日大使をはじめ科学アカデミーのルトゥヴラゼ教授、日本からは国立民族博物館名誉教授で古代仏教遺跡研究の第一人者加藤九祚先生が奈良大学にお越しになりました。平日の日中にもかかわらず、歴史ファンが大勢つめかけ満員でした。私も5年前に訪問しましたが、歴史遺産の素晴らしさだけでなく、食文化や伝統芸能などシルクロードの中継地点として発展した豊かな文化に魅了されました。一説には胡瓜や胡椒など胡のつくモノは現在のウズベキスタンあたりから唐の都に伝播したと言われているそうです。日常的なつながりはまだ多くありませんが、今年の歴史都市会議をはじめ、連携を図っていきたいと思います。

2010年2月14日 08:57 [お知らせ]

姉妹都市物産展

昨日から奈良市の姉妹都市である福井県小浜市と福島県郡山市の物産展を開催しています。小浜からは小鯛ささ漬け・昆布・若狭塗箸・浜焼きさば・へしこなど、郡山からは薄皮饅頭・くるみゆべし・郡山産米「あさか舞」・ままどおる・福島三大ラーメンなど、地元の名産品をたくさん取り扱っています。私も昨日は呼び込み役をさせてもらいました。小浜からは「若狭の鯖イメージキャラクター さばトラななちゃん」も応援に参加、お腹のポケットにサバが入ったネコですが、子どもたちに大人気。会場のマーチャントシードセンターはもちいどの商店街に入ってすぐのところです。本日14日(日)も9:30~17:00まで開催していますので、ぜひこの機会に食を通じた姉妹都市交流を楽しんでください。
本日はこれより月ヶ瀬梅渓新春マラソン大会に伺います。第25回の今年は有森裕子さんが特別招待選手ということで、こちらも盛り上がっています。
そして忘れてはならないのが、奈良の冬の新イベント「奈良瑠璃絵」、東大寺・興福寺・春日大社の3社寺も協力し、観光の冷え込むこの時期にLEDを使った幻想的な世界が広がります。
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1262949808118&SiteID=0000000000000&

いよいよ2010 (H22)年度の予算原案が最終大詰めを迎えました。この文章を書いている2月2日時点では、あと数点の最終調整を残すのみ。来年度は子ども手当の支給等、新政権による政策もスタ ー 卜する ため、 実施主体である奈良市の財政規模も相応に膨らむものの、3000億円もの膨大な借金を抱える財務状況に加え、不況による税収減が大きなリスクとなっている中、いかに生活を守る予算を確保するかが最大のテーマです。 個々の事業の精査はもちろん、各部局を通して集約した地域の声に対しても、その全てに応えることは難しく相当絞り込みをかけています。一方で、子育て支援や30入学級をはじめとする教育環境整備等、街の未来に関わる事業には重点を置いています。また未来への視点という意味では、市債を中心とした後年度負担を減らしていくことも重要です。土地開発公社(残高215億円)をはじめとする過去の無計画な用地取得はその取得価額もさることながら、毎年の利払いだけでも2%以上と、次世代への大きな負担が気になります。目の前の公共サー ビスは維持 しながら、 過去の清算も同時に行 う バラ ンス感覚が重要だと感じています。悩んだ時の判断の基準は、あくまで「市民が主役」、自分が一 市民であればこの予算を ど う評価するだろうか?という視点を常に心がけています。市のホ ー
ム ページ(http://www.city.nara.nara.jp/当初予算要求状況の公表)にも予算編成の経過を掲載していますので是非ご覧ください。

2010年2月 4日 23:06 [奈良市政]

事業仕分け結果

昨年11月に行った事業仕分けの結果を受け、市としての今後の方針を明日、記者発表いたします。既に一部メディアでは改革を危ぶむ憶測記事も報じられていますが、確実に改革・ムダ削減は進んでいます。確かに不要と判断された事業の中には、さらなる議論が必要なものもあり、また職員の雇用に直結する事業もあることから、すぐにこの4月からゼロにできないものもあります。しかし、不要以外の判定分も含め、徹底的にコストの見直しをかけ、経費節減を実現します。担当課は予算編成とも時期が重なるため、連日明け方まで作業を続けてくれておりますが、必ずや意義ある成果を出せる事を確信しています。詳細は明日の発表を踏まえ、HPでも公表して参ります。
2010年2月 1日 07:53 [奈良市政]

概算要求

各部局から要求のあった来年度予算について、財政当局が取りまとめた数値をHPに掲載いたしました。行政の見える化の一環で、予算編成過程を公開する目的で行っております。目下、最終大詰め中の市長査定では、この原案に対して査定を行っております。査定の結果ももちろん公開していきます。なお、今回公開した予算案は、あくまで各担当部局から要求のあった段階のものであり、金額・内容共に今後大幅に変更となる可能性がありますのでご留意ください。
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1264557212486&SiteID=0&ParentGenre=1210646828057

Twitter Facebook  Instagram
このページの先頭へ