本日は朝から決裁と明日の定例記者会見の打合せを、午後からは予算査定の続きを行いました。15日からスタートした予算査定も一通りすべての部局を終え、昨日からは差し戻し分の再査定を行っています。第一弾の査定では予算の付かなかった事業の中から、各部局がどうしても残したい事業について、改めて追加資料や見直した事業費を提出するもので復活折衝とも言えます。財政が豊かな時代であれば何の問題もなく予算措置していたような事業でも、1つずつ積算根拠や費用対効果を問い、本当に税を投じて今行うべきものかどうかを連日議論しています。特に公共工事や、企画会社へのイベント委託、コンサルへの調査発注、ベンダーへのシステム開発等、業務の多くを外注する事業については、各担当者がしっかりと必要性や積算根拠を積み上げているかを厳しくチェックしています。どちらかと言えば嫌われ役になることも多いこの査定、今週いっぱいで終わる予定です。
遅ればせながら、23日(土)の若草山の山焼きの様子をお届けします。普段は火を消すのが仕事の消防団員・局員が、年に一度だけ火をつけることができるこの山焼き、江戸時代から続く奈良の伝統行事です。今年のように一気に火が燃え上がった年は景気が回復すると言われています。
2010年1月アーカイブ
1月に入り、15日から来年度予算の市長査定が始まりました。予算編成の流れは、まず各部局から予算案の要求を受け、それに対し財政課が査定を実施、最後に市長査定を行い、3月議会に提出するという流れになっています。元々の厳しい財政状況に加え、世界同時不況の影響により本市でも大幅な税収減が見込まれていることから、各部局に対しては前年比20%減を念頭においた策定を指示しています。その上で、市長査定でどれだけ削ることができるのか、約2週間に渡り連日議論を行っています。ここ数年、相当厳しい予算シーリングを続けてきた結果、必要な予算まで確保できなくなるおそれがある一方で、時代に合わない華美なイベン卜やコンサル丸投げの調査事業があるなど、手法から見直せばまだ改善の余地は残されています。また各部局がそれぞれバラバラに予算を要求するため、横の連携や融通がほとんどない部分もあり、いわゆる縦割りの弊害も依然として残っています。例えば机やイスなどの備品についても、庁内を見渡せば余っている部署があるのに、十分調整せず新規購入の要望が上がってくることもあります。まず自分たちでお金をかけずに出来る方法を考える、という当たり前がまだ浸透していないように感じます。従来の手法に囚われず、財政規律とメリハリのある予算をめざし、しばし力ンヅメ生活に突入致します。
本日は朝から保健福祉部の予算査定、一旦途中で抜けて橿原での葬儀に参列、また今から査定に戻ります。夜は観光ボランティアガイドの会・六条校区・大安寺西地区の新年会にお邪魔します。
また、午後からは奈良市心身障害者・児福祉協議会連合会主催の「新成人の集い」に出席、こちらは様々な障害を持つ若者が成人を迎えた喜びを家族と共に喜びあう企画で、13名の新成人それぞれの生い立ちをスライドで紹介、これまでの人生に対する感謝と、未来への決意を歌や詩を通して全身で表現している姿に感動しました。どちらの式も平成生まれの新世代が主役であり、明らかに時代が変わろうとしていることを実感しました。
ちなみに11日付の日経新聞社説「未来への責任」において、松阪の山中光茂市長、千葉の熊谷俊人市長と共に若手首長として紹介されました。財政再建や住民視点での改革により、時代の閉塞感を打ち破ることを期待する内容でした。新成人の若者と共に、しっかりと未来への責任を果たして行きたいと思います。
新年明けましておめでとうございます。いよいよ2010年が幕開けとなりました。今年は1300年記念事業が春・夏・秋のフェア期間を中心に行われ、メイン会場である平城宮跡では4月24日から始まる平城宮跡イベン卜閉幕に向けて目下、急ピッチで設営作業が行われています。全国からたくさんの方が奈良を訪れ、歓光経済に与える効果も期待されるところですが、まだまだ「お金の落ちる観光Jになっていないのも現状です。そこで、今年は観光・環境・子育てを3大テ ー マと して重点的に取り組んでいきたいと思います。
環境政策は太陽光発電の普及や市内交通機関のエコ化、ゴミのない商店街などを通して、奈良の豊かな自然を次世代に残すための取り組みです。また子育て支援は2 0 3 5年には現在約37万の人口が27万人に減少すると言われる奈良市にと って、街の存亡をかけた死活問題です。特に14歳までの子どもの数が半減するという予測もあり、今のうちから将来を見据えた抜本的な人口政策を採ることが重要です。奈良市の税収の約半分が個人住民税であることからも、街の機能を維持し持続可能な経営をめざす必要があります。しかしこれはあくまで現時点での未来予測でしかありません。実際にどんな街にしていくか、それは私たち市民の想いと行動で変えることができます。今年は、未来を創造する地域の力を結集し、魅力的な街を創っていきたいと思いますので、皆さんのご協力をよろしくお願い申し上げます。
年明け4日、市役所でも仕事始め式を行いました。あいさつでは昨年、市の埋蔵文化財センターが発掘作業を行った奈良時代の木簡に書かれた「役人のぼやき」を取り上げ、現代の行政職員も先人の努力と叡智に感謝し、新しい時代に合ったサービスを構築していこう、と伝えました。具体的な話としては、まず市民から求められる役割や機能をしっかりと把握した上で、税をお預かりするという気持ちを持って使途や効果に対する説明責任を果たすこと、日常レベルで「仕分け」・「改善」・「創造」のサイクルを回し、より効果的に業務に取り組もう!としました。また、奈良市の今後の成長の柱は観光・環境・子育ての3分野であるとし、それらにおいていかに先駆的に価値を創造するかが地域経営のカギであるとしました。一年間、3000人職員一丸となって取り組んで行きますので、よろしくお願いします!
新年明けましておめでとうございます。いよいよ2010年が幕開けとなりました。年末のカウントダウンにも、予想を上回るたくさんの参加者にお越し頂き、1300年祭に向けた機運が徐々に高まり始めたように感じます。1300年祭は一年を通して県内各所で開催されますが、核となるのは
春:4月24日から5月9日の「花と緑のフェア」
夏:8月20日から8月27日の「光と灯りのフェア」
秋:10月9日から11月7日の「平城京フェア」
のフェア期間となります。(詳細は公式サイトhttp://www.1300.jp/)
今年は通常の公務に加え、記念事業関係の出番も多くなりそうです。限られた時間内で、より濃密な成果を生み出せるよう、頑張りたいと思います。先日ある市民の方から、「改革に向けていろいろやってるらしいけど、日常生活で実感できる変化がまだない」、とご指摘を頂きました。確かにムダを見直す事や、役所の仕組みを見える化することは重要ですが、それによって暮らしがどう変わったかを実感できてこそ、初めて一票を投じた意味がある、とのご意見はまさにその通りだと思います。今年は理屈よりも実感を、より大切にしていきたいと思います。
私生活でも12月25日に子どもが産まれ、人生の新しいスタートを切ることになりました。父親業はまだまだ見習い中で、オムツを替えるぐらいしかできませんが、少しずつ覚えていくのが楽しみでもあります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。