霞ヶ関まわりは毎年初夏になると、地方の首長や職員は国会議員会館や霞ヶ関の官庁を訪問し、来年度予算の陳情を行うのが風物詩となっています。しかし今年は政権交代が行われた事で、既定路線の事業も大幅に見直されることになり、改めてこの秋に要望活動を行う自治体が増えています。かくいう私も先週は東京入りし、国交省・観光庁・経産省・環境省を駆け足で回り、国の動向に関する情報を収集すると共に、地元の声を届けてきました。
特に観光分野については選挙のときにもお世話になった静岡選出の参議院議員、藤本政務官とじっくり意見交換を行い、観光が次世代産業の本命と言われて久しい中、なかなか「お金の落ちる観光になっていない奈良観光の現状についてお伝えしました。また今後の集客の柱である外国人観光客についても、全国では入込外客数が既に横ばい状態(前年比0. 05覧増)であるのに対し、奈良市は前年比5. 29覧増の51万8千人と増加していることをあげ、国家戦略としての外国人観光客誘致のモデル地域として奈良を位置付けて欲しいと訴えてきました。国においても奈良市にとっても、観光は有望な成長セクターですので、 今後も引き続き働きかけを行ってまいります。
2009年10月アーカイブ
本日は教育長と学校規模適正化について早朝よりMTG,各地域ごとのタウンミーティングでもよく質問を頂くテーマなので、当初の計画と今後の進捗について方向性を確認しました。この計画は、主に山間部で児童数の少ない学校の統廃合と、街中の定員超過校の過密緩和という、両極端な現状を解消しようという計画なのですが、統廃合予定の地域からは「少人数の複式学級でも良いので何とか残してもらえないか」、という声がある一方、街中校では運動場にプレハブ校舎を建ててなんとか凌いでいる所もあります。子ども達の育つ環境として、どの程度の規模がより適正なのか、様々な意見があると思いますが、私は30人学級がひとつの基準になると思います。あまり少なすぎれば集団生活や多様な人間関係を学ぶことができず、多すぎれば丁寧な教育的フォローが手薄になってしまいます。もちろん私たち大人の理屈だけでなく、子どもたちにとっての利益最大化が重要です。
月曜は庁議・会議・定例記者会見に続き、全国の保健所長会議でのあいさつ、決済27連発等を経て、ホテル連絡協議会へ。市内のホテル経営者が集まる勉強会で現場の声を伺う。高速道路が1000円になってから、車での宿泊客が4割増というところもあり、来年はさらに市内の観光渋滞も顕著になるのでは?などと意見交換を。役所の中に居ては掴めない、貴重な生の情報をたくさん頂きました。
昨日は朝から東京入りし、国交省で藤本政務官と観光政策について打合せ。観光庁のメンバーも入り、今後の奈良観光について提言・要望を行いました。観光が次世代産業の本命と言われて久しい中、なかなか「お金の落ちる観光」にならないのが奈良観光の現状、従来の「観光業」を「観光関連産業」にまで成長・拡大できるかどうか、がポイント。特に奈良市のような世界遺産都市におけるこれからの観光を考えるとき、自然環境の保護・維持を中心とする持続可能性の確保と、中国・韓国といった外客誘致が柱になります。これまでも国ではビジットジャパンキャンペーンを行って来ましたが、全国では入込客数が既に横ばい状態(前年比0.05%増)。しかし奈良市は前年比5.29%増の51万8千人と増加中。引き続き国を挙げての重要施策化が必須です。
昨晩は経産省、本日は環境省等、霞が関まわりを続けます。
来年はいよいよ平城遷都1300年の記念の年、既にこの秋から多彩なプレイベントが行われています。先週10日(日)は100年会館で1300年記念経済フォーラムが行われ、私も地元の声ということで10分ほどお時間を頂きスピーチをさせていただきました。基調講演が日本総研の寺島実郎会長、シンポジストに慶応大学の金子郁容教授、イーモバイルの千本倖生会長、奈良県立万葉文化館の中西進館長、彫刻家の籔内佐斗司さんという豪華メンバーで、これからの日本と東アジアの未来を考えるというテーマでした。
翌日11日(月)は東京の東商ホールで同じく1300年記念の「奈良ゆかりフォーラム」が開催、韓国の初代文化大臣の李御寧さんによる非常に面白く、深いお話(全て日本語で講演!)を伺った後、奈良ゆかりの街の首長によるプレゼンが行われ、私も木津川・五島・高岡の3市長と共に奈良のPRを。会場にはせんとくんファミリーも応援に駆けつけ、盛り上げてくれました。
市民が創る街の未来
マニフェストの1つ、市民参加による第4次総合計画(2011~2020年度)策定が10月9日(金)からいよいよスタ ー ト しま した。 総合計画
(以下、総計)は10年ごとに策定する計画で、あらゆる市の事業・施策を包括する中期的なビジョンになります。これまでの総合計画は行政内部や専門業者が中心となって策定されてきた為、市民の声があまり反映されず、関心も低かったのが現実です。誰かがいつの聞にか作った計画から、自分たちが創った計画に変わることで、市民と行政が-体と なった、 「街の未来づくり」を実現することができます。そこでマニフェストにも「市民参加による総合計画」を掲げ、その実行組織として「まちづくり市民会議」という公募委員による会議を立ち上げました。
まずは試行錯誤で
これまでの行政の会議は事務局が大筋の案を提示し、委員は概ね了承するという形が一 般的で したが、 今回の会議では委員自体が課題抽出や問題提起をし、積極的に議論する中で10年先の奈良市の姿を描こうというものです。担当課も初めての試みということもあり、これまでに何度も打ち合わせを行い、本番を迎えました。実際にうまくいくかどうか、不安と期待の緊張感の中、第一 回の市民会議は行われました。
会場に着くと既にたくさんのメンバー が集ま り、 狭い会議室が熱気に溢れ返っ て いま した。 冒頭で私の総計にかける思いと市民委員への期待をお伝えし、いよいよ会議スタ ー 卜!約50人の委員からは会議の運営方法や位置づけについて等、たくさんの意見や質問が出され、予定時間をオーバーするほど、 熱心に議論がな されました。意見の中には肯定的なもの、否定的なもの双方ありましたが、それも含め、今後どんなルー ルで全体の合意形成を図っていくのかというプロセスへの参画が重要であると感じました。
あくまで主役は市民本来であれば私は開会挨拶のみのキャスティングではあったのですが、やや熱が入り過ぎ、気がつくといつの間にかマイクを握って司会をする状態に!?ついつい出しゃばりすぎた ・と後で反省 しま した。 あ く までも主役は市民委員の皆さんですので、次回以降は裏方に徹したいと思います。今後、全8回の会議で、 どのようなビジョンが示されるのか、良い議論が尽くされることを大いに期待しています。またこれ以外の事業でも市民の声 ・ 現場の声を ド真ん中に据えた市政運営を行って いきたいと思います。
昨日は宮崎からの飛行機が欠航となり、急遽陸路にて戻ることになりました。全史協の会場を少し早めに失礼して15:30の宮崎発にちりんシーガイヤ号で小倉まで。小倉からは山陽新幹線で京都に出て、最期はお馴染み近鉄電車で奈良まで、という旅程。奈良に着いたのが23:30でしたので、8時間の長旅となりました。道中でも随時台風情報が入ってきましたが、奈良市でも夕方から待機配備に就き、夜には全避難所117箇所を開設いたしました。一部の住宅では屋根が飛んだり、また山間部では道路が土砂で埋まったりという状況はありましたが、幸い生命に関わるほどの大きな被害はなく何よりでした。部長級は皆徹夜で対応に追われたようで、お疲れ様でした。
私がパネリストとして登壇させて頂くイベントをご案内いたします。
今回のテーマである「参画と協働」は、これからの自治体像の大きな柱であり、私もこれまで民の立場で公益を担うNPOセクターの立場でその実現に取り組んできました。生駒市では今年6月に「生駒市自治基本条例」を制定され、行政と市民が協働してより良い地域づくりを進めるためのルールを定められました。本市事業ではありませんが、ご関心おありの方は申込・参加費無料ですので、ぜひご参加下さい。
【市民とともに創るまちづくりシンポジウム】
■と き 平成21年10月18日(日)13:30~16:30(受付13:00~)
■ところ 生駒市コミュニティセンター文化ホール
■第一部
基調講演「生駒市自治基本条例施行をふまえて」
講師:中川 幾郎氏(帝塚山大学法政策学部教授、生駒市市民自治推進会議会長)
■第二部
パネルディスカッション「参画と協働のまちづくり」
パネリスト
山下 真 氏(生駒市長)
樋口 清士 氏(生駒市議会議員)
藤堂 宏子 氏(生駒市自治連合会会長)
森川 裕一 氏(奈良県くらし創造部協働推進課課長)
木原 勝彬 氏(ローカル・ガバナンス研究所所長)
仲川 げん 氏(奈良市長)
コーディネーター
中川 幾郎 氏
■主 催 生駒市
■後 援 生駒市議会、生駒市自治連合会、生駒市市民自治推進会議
■問合せ 生駒市市民活動推進課
TEL 0743-74-1111(内線234)
E-mail:shiminkatsudo@city.ikoma.lg.jp
(申込み不要・参加費無料)
9月7日からスタ ー卜した、 私にと って初の定例市議会が9月29日に閉会 しま した。 この日は13時から再開 し、継続審議となっていた105号議案についての再質問を受けま した。 この議案はJ R奈良駅の開発工事に関するもので、契約が随意契約であること、事業費が増額となっていること等に対し議論が行われ、理事者側からは工期中におけるさらなるコスト縮減や、随意契約の可否を審査する庁内機関の改革等、今後に向けての改善方針を示し、理解を求めました。しばらく休憩を挟んだ後、賛成・反対討論が各会派からなされ、採決へ。最終的には無事可決されました。
また、本件をきっかけに、他の事業に関しても、これまでの慣例や手法に囚われることなく、新しい発想で市民にとっての利益最大化に努めるよう、改めて関係部署に周知しました。
3週間に亘る議会では、 所信表明から本会議や決算特別委員会での答弁、そのための調整作業など、限られた時間の中で何とかより良いものにしようと真正面から体当たりした、という思いです。今後も日々改善・進化に向け努力して参りたいと思います。