市民が主役の奈良市政をめざす仲川げんの活動日記。

仲川げん
2018年2月 7日 18:59 [奈良市政]

隈研吾さんと記者発表

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本日、一条高校の講堂改修プロジェクトについて、建築家の隈研吾さんと記者発表を行いました。このプロジェクトは藤原和博校長の看板授業「よのなか科」から始まったもので、現役高校生と世界的建築家のコラボという夢のような企画となりました。

しかも設計費用は寄附で賄うという財政に優しい配慮まで、、(2月2日現在で約1800万円が集まっています)さらに今日発表したのですが、新講堂に設置する椅子の背中に名前を入れる「想い出の椅子」スポンサーを募集し、事業費の一部に充てようということになりました。スポンサーはOBOGを中心に、一口5万円、800席で計4000万円を目標にしています。建築自体もコストを非常に意識されており、例えば人目に触れるファサード以外は打ちっぱなしで安価に抑えるなど、相当工夫して頂いています。

空に向かって伸びていく舳のイメージは、一条高校のスローガン「開拓者精神」を形にしたもの。また「よのなか科」での生徒たちとの交流の中で、部活を大事にしている印象を持ったことから、「一番気持ちの良いホワイエ部分を練習場所に開放」したとのこと。

素材について隈さんは、「ぜひ奈良の木を使いたい」と仰っていました。東京の新国立競技場を設計された際に全国の木材をお調べになったそうで、特に奈良の杉は「木目がきれいで素直な美しさがある」と高評価。木はファサード以外にもホワイエの天井部や舞台の音響反射板にも使用する予定です。

従来の日本の学校施設はどちらかと言えば、積み木を積んだような、デザイン性とはかけ離れたものが多かった印象がありますが、隈さんも「これからは学校も競争の時代。世界的にも個性的な建物のリクエストが増えている」と仰っていました。2020年の70周年を記念する新講堂は2050年の100周年に向かって悠々と激動の大海原を進んで行って欲しいと思います。

具体的な今後のスケジュールとしては、3月に育友会と真澄会(OBOG)からなる実行委員会が集まった寄附により隈研吾建築都市設計事務所と設計業務の契約を締結。その後、夏ごろをめどに完成した設計図面を市に頂き、市で建築費を予算計上。直近の議会に議案を提出し、可決されれば建設に向けて動き出す、という流れになります。

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■一条高校講堂プロジェクト
 http://www.naracity.ed.jp/ichijou-h/index.cfm/1,3618,31,html

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