市民が主役の奈良市政をめざす仲川げんの活動日記。

仲川げん
2009年11月 2日 01:36 [日記]

市民自治の可能性

本日は午前中はJR奈良駅前にて路上喫煙防止の過料適用セレモニーがあり、バサラ祭りの市役所チーム「八重桜」のメンバーにせんとくんも加わりキャンペーンを行いました。その後、100年会館で行われた社団法人奈良いのちの電話協会設立30周年イベントへ。その昔、ピーター・ドラッカーが「奈良は世界のNPOのルーツだ」と言いましたが、その奈良の中でも30年の長きに渡り地道な活動をされてきた「いのちの電話」はNPO業界の先駆者でもあります。私も昨年より、子どものための何でも相談電話「チャイルドラインなら」の立上げに関わったこともあり、植村会長を始め、懐かしいメンバーの方々と再会でき、うれしいひと時でした。その後は商工会議所で「協同労働の協同組合法 法制化直前シンポジウムin奈良」に出演、記念対談として前我孫子市長の福嶋浩彦さんとご一緒させていただきました。福嶋さんは千葉県我孫子市で3期12年市長を勤められ、「市民自治」の第一人者です。私も2005年に出された著書「市民自治の可能性」を繰り返し拝読していた一読者として、やや緊張しながら同じ舞台に立たせて頂きました。冒頭、私からは奈良市の現状やこれからめざす「市民が主役の奈良市像」をお話しさせて頂き、福嶋さんからは本来、公共とは行政ではなく市民のためにあるものであり、公共領域の再設定においても、市場(企業)と政府(自治体)とコミュニティ(市民セクター)の3主体による連携と役割分担を市民目線で最適化することだという指摘がありました。昨今の民間委託の議論でも、行政より民間の方が得意な分野だから外部委託するのではなく、単に行政にとって都合の悪い事業を民間に押し付けている傾向があるとのこと。今後は行政コストの低減も然ることながら、行政サービスの質的向上を最優先した公共領域の再設定が必要であり、そのためには民の担い手を厚くすることが重要と仰いました。その他にも議会との関係や市民との合意形成、多様な資金源の調達等について、熱っぽく語ってくださいました。私もこれまで企業・NPOと、民間セクターを渡り歩いてきたこともあり、これからは民間サイドの公の担い手と行政が如何に戦略的パートナーシップを組むか、そしてそのための仕組みを創り出すか、がポイントであると考えてきました。それに対しシンポの最後で福嶋さんは、「いかに良い制度を創っても、市民にとって間尺に合わなければ意味がない。ドンドン現場に出て行ってホットなテーマを市民と共に熱く議論すべし!」と激励の言葉を頂きました。短時間でしたが、たくさんの刺激を頂き充実した一日でした。
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