市民が主役の奈良市政をめざす仲川げんの活動日記。

仲川げん
2012年3月 6日 21:45 [奈良市政][日記]

「攻めの一手」予算

平成24年度の予算案が完成し、先日議会・記者内示を行いました。扶助費と呼ばれる福祉関係予算(生活保護費・障害者自立支援給付費等)がここ数年急増している中、税収は右肩下がりという状況下で、如何に市民生活を守り、街の魅力や活力を高める戦略分野への投資も行い、かつ市債残高(借金)を減らすか?という難問を前に、昨年秋から編成に取り組んできました。最終的には一般会計予算案が対前年比0.5%減の1235億5000万円に「何とか収まった」形となりました。

財源不足への対応策としては、過去3年間実施してきた職員給与の削減額を約1.5倍に拡大すると共に、問題となっていた特殊勤務手当や超過勤務手当等の手当の大幅カット、さらに市長のボーナス3割カット等、行政自身が身を切る取組みも断行する必要があります。

個別施策としては、徹底した待機児童対策として民間保育所の増改築や西大寺駅南側の市有地への保育所新設、保育士の大幅増員等あらゆる対策を講じていきます。また市立奈良病院の敷地内に病児保育施設を設置するほか、小学校のバンビーホームの開所時間の繰上げや中学校給食の導入に向けた施設整備等、子育て環境の向上をめざします。また休日夜間応急診療所の建替や、21小学校区での防災用備蓄倉庫の設置、また災害時に威力を発揮するデジタル同報系防災無線網の整備(24~26年・総額5億6700万円)等、市民の不安を1つずつ解決していきたいと考えています。

一方、攻めの姿勢としては、外国人観光客誘致のためのプロモーション活動や受入体制の強化、ならまち・きたまちでの観光案内機能の充実、月ヶ瀬温泉のリニューアル等、基幹産業としての観光を育てる取り組みに力を入れるほか、もちいどのセンター街にあるマーチャントシードセンターを若者の創業支援の拠点とする等、街の成長戦略の大きな一歩を踏み出す「攻めの一手」予算と位置付けています。

いずれにしてもこれらは予算「案」ですので、7日から始まる3月定例市議会で、可決成立しなければ絵に描いた餅となります。本会議場での代表・一般質問や採決、予算委員会での審議等、いずれも市民生活に直結する大切な議論の場です。ぜひ傍聴又はネット中継での視聴をよろしくお願いします。

Twitter Facebook  Instagram
このページの先頭へ