市民が主役の奈良市政をめざす仲川げんの活動日記。

仲川げん
2010年12月31日 22:51 [日記]

口利き・不当要求の実態

今年7月に設置した入札制度改革検討委員会において先日、議員・首長をはじめとする公職者からの口利きや不当要求に関する実態が報告されました。
報告書(PDF)はこちらhttp://www.city.nara.nara.jp/www/contents/1282632593619/files/annke-to.pdf

この調査では、アンケートに回答した340名のうち、過去5年以内に公職者からの圧力・介入・口利きがあったと応えた職員が60名、そのうち43名が市会議員、8名が県会議員からであったと回答しています。回答者のほとんどが不当な介入と感じており、その問題点として「行政が業者に毅然とした態度を取ることができず、業者や議員に振り回されている」、「奈良市独特の背景がある」、「正直者がバカを見る現実がある」、「圧力をかける議員を選ぶのも市民。市民が変わらなければ」、「議会質問を取引条件にしている」などの声がありました。

また、再発防止のためには、「市関係者が法令遵守をすべき」、「市のトップが毅然とした方針を明確に打ち出すべき」、「外部からの圧力・介入への防止策が必要」が多数でした。

さらに先日、人事異動に関する議員の口利き事案についても、昨年度に41件あったと公表させて頂きました。職員が異動や昇進を希望する場合には、自己申告できる正規の人事制度が用意されているにも関わらず、議員に頼むというのはもってのほかです。これは議員側の問題もさることながら、頼む職員側にも大いに問題があります。

利権・しがらみ構造を解体し、市民目線の行政を取り戻すためには、口利きの記録・公開の徹底や、実効性のある内部通報制度の運用が不可欠です。今後、委員会での最終提言を受け、早急に対策を講じていきたいと思います。
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